IL Giardino a Sardegna サルデーニャ島のガーデン-1

サルデーニャ島の別荘を美しい緑で包む‐1

地中海でシチリア島に次いで2番目に大きい島サルデーニャ島の別荘をご紹介します。
毎度ご登場のPiante MATI(ピアンテマーティ)の手掛けた物件ですが、持ち主はあくまでもプライベートですので、これまで全く公開できませんでした。今回特別に了承して頂いた範囲で、美しい風景を載せたいと思います。ようやくイタリアの雑誌等にも載せることが可能になったと言います。

イメージスケッチ:砂浜に続く別荘の大きなガーデンです
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海に囲まれた島、自然豊かなイメージを持ちますが、決して植物にとって幸せな条件ではありません。ランドスケープデザイナーにとって挑戦と言えるプロジェクトであり、長い時間をかけて成熟する姿をみることも大きな仕事の一つと言えます。サルデーニャ島は地中海のど真ん中に位置しています。別荘は海辺に建ち、美しい海の風景を一望できる、それは海からの潮風による被害もより大きいということです。

施工前の様子(2000年)
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Piante MATIが2000年に敷地調査に足を踏み入れてから、デザイン(2000-2001)、施工(2001-2003)、そして14年経った現在に至るまで丁寧なメンテナンスを続けて請け負っています。自然条件と戦う植物のもつ自生パワーを助けるメンテナンスによりガーデンは大変美しく保たれてきました。

施工1-2年後、植物も芝も根付いてきました(2002年)
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緑が美しく成長するのに何年もの年月が流れ、努力の賜物です(2007-2009年)
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過去にボローニャでガーデンイベントに出展し、そのデザインをクライアントの友人が見ていて「いい事務所があるよ」と勧めたことがきっかけでこのクライアントに出会えたそうです。ヴィッラそのものの大掛かりな修復が終盤を迎えたころに、ガーデン工事がスタート、建築に近いプールエリアの工事は後追いで仕上げました。

ハーブの香りが豊かなグリーン中心の植物選択です(2008年)
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「サルデーニャ島の環境としてよく言われるのは山地、起伏が多く、不規則な丘や台地が連なる山間というイメージですが、最初の現地調査の際に、この地の土壌の複雑さ、ガーデンデザインをする上での困難さを理解しました。ほぼ岩石でできた平らな地層であり、海からの強風をまともに受ける場所でした。敷地の至るところに給排水システムを回す必要がありました。
ガーデンデザインと機能は大きく2つのエリアに分けて検討しています。別荘の母屋周りとテニスやジムのあるスポーツを楽しめる広いエリアです。我々はこれを活かしながら動線を再考し、海への眺望や緑のスペース、舗装部分をデザインしています」

テニスコート前庭です(2008年)
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園路は大きな石貼+芝目地が美しいですね(2003年)
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時が経つとともに芝目地もより青く、低灌木類の厚みも豊かに(2009年)
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プールは建物に一番近いプライベートな場所、とのことで詳細は載せられませんが、海と水面が繋がるインフィニティプールとなっています。

海に繋がる透明感のあるプール(2006年)
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施主:プライベート(ファミリー)夏の別荘及びゲストハウス
敷地面積:15000㎡
デザイン及び施工:2000-2001年でほぼ終了(プールエリアはその後別途工事)
メンテナンス:秋に1-2回(剪定整理、追肥)、冬の終~早春にかけて1回(剪定、芝刈、肥料他)をベースに行う

植物の選択だけではなく、給排水、照明設備の関係も吟味するうえでコスト調整も大きな仕事でした。提案を何度も重ねる努力の結果、美しい風景を造り上げています。設計スタートから14年、植物と共に成長したと話してくれました。植物の状態を見て、病気や虫害と戦い、植え替え・・・と子育てと同じですね。

次の記事は最近(2010-13年)の姿をお見せする予定です
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