Peggy Guggenheim Collection (Venezia)

恒例・・・イタリアのガーデン雑誌「gardenia ガルデニア」2013年9月号より★
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Il Giardino del museo “La Collezione Peggy Guggenheim” a Venezia
ペギーグッゲンハイムコレクション(美術館)はヴェネツィアのカナルグランデ運河に面した庭園美術館、観光地としても有名です。ここのガーデンが昨年美しく生まれ変わりました。
いつもご紹介しているガーデン誌Gardeniaの9月号にその記事が載ったのですが、植栽工事を担当したのが友人たち、Piante MATI社と書かれていたので、早速当時の施工状況などを取材しました!
彼らは本当にブラーボ!なメンバーです。

今回はまず記事のご紹介、その後数回に分けて、工事の状況や運河を船で運ばれてくる植栽材料、サイプレスの植え付けなど、なかなか見られない施工風景、そして1年後の今夏の美しい姿をご紹介したいと思います。

第二次世界大戦終戦時、ペギーグッゲンハイム氏(1898-1979)はヴェネツィアを訪れ、この地に魅了されました。これまで大切に集めてきたコレクション、特に芸術家の文芸保護活動として守ってきた作品を配置できる物件を探しました。また彼女が愛する犬たちが遊べる大きな庭も大切な条件でした。
1949年、彼女はヴェネツィアに移住、ここにペギーグッケンハイムコレクションが誕生しました。メインの運河に面した真っ白な石壁の大きな邸宅、中二階があり、樹齢の高い木々の緑が生い茂る中庭を持つ理想の場所に出会えたと書かれています。
その後、作品を配置するために隣地も購入し中庭を壁で囲うように造り、いくつかのエリアに分けました。それぞれの庭に個性と魅力を持たせてるべく、寄付を頂いている著名人の名をつけているそうです。
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2010年の今日に至り、館長Philip Rylands氏よりThomas Woltz氏(Nelson Byrd Woltz Landscape Architects)、Isotta Cortesi氏(CORTESI ARCHITETTI)連名にて庭園の全面的改修を依頼しました。

★Nelson Byrd Woltz Landscape Architects
http://www.nbwla.com/
★CORTESI ARCHITETTI
http://www.cortesiarchitetti.it/flash-version/

館長の希望は「緑は中庭にある作品に添えられているだけではなく、植物そのものが見せるべき作品であり来館者を魅了し誘い込むガーデンにしたい」というものでした。
Cortesi氏は「舗装材は、モザイク、アンティーク石材、レンガやヴェネツィア大理石など、美術館に大切な要素“踏みに強い材料”であり歴史的にも大切なマテリアルであることから出来る限り補修してそのまま使いました。植栽は分割されている庭の境界や見せ場に集中し、壁の植物はほぼ残しました」と話しています。
初夏に香るツルジャスミンを壁に這わせ、足元にはシダ類、アカンサスやセイヨウナギイカダ、ムスカリなどを選択、要所に鮮やかな緑と房になる白花が美しいヒューケラヴィローザ“シャンティリィ”を植えています。常緑の多い中庭ですが、差し色としての落葉が秋から冬にかけての庭を彩ります。
ボーダーガーデンを魅せるのは、アガパンサス、アリウム、デルフィニウム、ヘレボレスやゼラニウムです。その中に特別な場所として、賞をとった有名なバラ種が大切に植えられています。
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このようにデリケートな植栽計画の施工を引き受けたのは、前述のとおりAndrea MATI氏率いるPiante MATI社です。施工後もCortesi氏と共に、毎週メンテナンスを続けています。
Andreaは「カナレグランデ運河から8-9mのサイプレスを搬入する時、自分と同じピストイア出身の彫刻家Marino Mariniの作品に迎えられた!大変感動した!」と話しています。
その作品はこちら

水路で動く特殊なヴェネツィアの工事、全て船で運び、水の上でのクレーン作業、その様子は次回ご紹介します。

Peggy Guggenheim Collection
http://www.guggenheim-venice.it/
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