La Foce-1

クレーテ セネージの土地であり、世界遺産の地でもあるトスカーナの南部、オルチャの谷に奇跡的に残された貴重な場所を紹介します。

La Foce
ラ・フォーチェは15世紀の終わり頃に宿場として建てられたものと言われています。この場所はフランスとローマを繋ぐ街道沿いにあります。
FOCEにはopening、meeting-placeという意味があり、丘を越える人々の重要な休憩地点となっていました。
エトゥルスキ時代の住居地として(紀元前7世紀~紀元後2世紀まで墓地の街としての歴史があったことが最近明らかになった)、何世紀もの長い間、人間が生活を続けてきた痕跡があることもわかっています。

La FoceのFacebookページより写真リンクさせていただいています
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ブログ内の前述のように、クレーテセネーゼと言われる特徴的な風景、月の表面のような小麦色、土色の構成の美しい地域ですが、作物の土壌としては粘土質のやせた土地で住民の苦労は続いていました。
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1942年にオリゴ家のアントニオとイリスによって買収され、彼らはこのやせた土地を肥沃にするべく人生をかけて、技術の開発も行いました。オルチャの谷に住む農家が自分たちの生活に必要な作物をかろうじて生産していた時期に、彼らはこの粘土質の再活用と生産の場としての活用をあらゆる方法で試みていたのです。

今日はこの敷地は森や畑、オリーブの丘も含め、オリゴの娘ベネデッタとドナータに管理されています。庭園はイギリスの建築家セシール・ピンセット氏によって設計され、自然の景と20世紀建築の融合、イタリアとイギリスの伝統を併せ持った特徴的なハーモニーを持つ他に例がない作品となっています。

ピンセット氏はトスカーナの有名なガーデンをいくつか設計しており、いずれも周囲の風景との関係や見え方を大切に考えられたデザインとなっています。
また次の機会で別のガーデンもご紹介したいと思います。

ヴィラの前には果樹園やハーブ園、菜園が配置されることが多いです
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ヴィラからの眺望を一番美しく見せる生垣ライン、借景の手法が使われます
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ガーデンの軸線からヴィラを振り向くとこんな感じです
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近景のアイストップに糸杉のポイントと池泉があり、高生垣上に美しい丘のラインが見えます
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軸線に沿った高い位置には別の軸線(藤のパーゴラアーチ)があり、その高台からガーデンを見下ろすと
その先に個性的なカーブを描いた道と糸杉が見えます。これはこのヴィラからのみる姿が一番美しく見えるようにつくられた人造、景色としての道とのことでした。
もともとある風景を一番美しく見られるための手法に加え、アイストップ的な彫刻などと同じように贅沢な装飾を風景の中につくってしまう手法には驚きです。
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次はこのカーブを描いた道の写真へ

つづく
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