イタリアの建築、インテリアやガーデンの雑誌、小冊子など特にハウジング系が増えているように思います。
キオスクや駅構内でも簡単に買えますし、値段も5ユーロ前後、付録小冊子も付いていてお得感があります。
また北に行けば山間のプロジェクトが多く載った雑誌、南に行けば海沿いのヴィラなど土地の特徴をみせる個性的な雑誌にも出会えます。
私は・・・イタリアに住む友人たちがそれぞれ一時帰国の時に数冊買ってきてくれるので最近充実しています・・・有難いことです!
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これまで主にガーデンに特化した雑誌の中から記事をご紹介していましたが、今回は少し建物寄りで。

「VILLE & CASALI」7月号(上記写真の最右上)より北イタリア、オーストリア国境近くのアルプスの山間地、ヴェネト州のCortina d’Ampezzo(コルティーナ・ダンペッツォ)という町の作品です。1956年冬季オリンピックの地であり、夏登山やウィンタースポーツの盛んな観光地、ユネスコ世界遺産のドロミーティの東側入り口の町として知られています。
私自身、訪れたことのない場所ですが、記事を通してその地に少し近づけた気がします。こうして訪れたい場所がどんどん増えるので大変です・・・

IL NUOVO DESIGN ALPINO
アルプスの新しいデザイン~インテリア編~

コルティーナ出身の建築家Ambra Piccin(アンブラ・ピッチン)氏によるインテリアデザインはこの地で使われる伝統的な素材、手法を用い、“高級感あふれる家具+ヴィンテージ”を表現しています。

「近年、この町の建築にとって、新しい試みと進歩へ変えるチャンス、その難しさが課題となっていると思います。
その理由は歴史的価値のあるヴェネトの地であること、つまり文化的な場を守り、観光地としての伝統を継続すべき場所、世界遺産の入り口として、変化ではなく保護が大事だと思われているからです。」

今回の施主はユネスコ世界遺産の地としてのコルティーナを見せると同時にこの地に根付く建築様式の新しい展開、変化を見せることを希望していました。アンブラ氏はトラディショナルなインテリアをベースにモダンデザインを取り入れ、さらにミニマリズムの考え方を混合した計画を提案しています。
室内を使いやすいようスペースを確保し、アルプスのイメージ、地元の素材、珍しく特殊で貴重な材料を検討しながら、
新しい視点で工業製品(建材)も採用、シンプルなラインと穏やかさを併せ持つエレガントな空間を目指しました。歴史を尊重し、壊さぬよう、むしろ作品の中で映えるように強調して使いたい、今回のテーマにおいたデザインは“ヴィンテージ”です。

★自然素材と工業製品、新しいものとアンティークそれぞれの良さを組合せ新しい空間づくりにチャレンジしています
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壁の羽目板、中央のテーブルをメインに家具のラインはモミ材を使用し、水平、垂直と平行、幾何学的デザインで共通させています。天井と梁のデザインも徹底している中で唯一リビングへの出入り口にアールを用い強調しています。床はアンティークモミ材を研磨して敷きました。
キッチンなどの水回りには、色や素材感をあわせた工業製品を主に使っています。

★直線で構成している中に古代の柱を模したテーブルの脚や革張りのアンティークチェアが惹き出されています
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木の温もりに包まれた家にヴィンテージ家具を配置、スツールや革の一人掛けアームソファ、劇場を照らすような三脚型の投光器など・・・。大きく四角形のガラス窓がある壁は羽目板ではなくシンプルな白い塗り壁としています。ダイニングとソファでくつろぐ場を軽く仕切るパーテンションを低くすることで、ダイニングからの窓への眺望を確保しています。

★ソファや家具を低くおさえることで空間が広く、窓の眺望も外の光もダイレクトに目に飛び込みます
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寝室は特注でデザインされた地元産の石貼バスタブが備わったプライベート性の高い部屋、洗面&トイレは赤褐色に塗られた壁が個性的ですが、これはドロミーティの岩場、採石場の堀跡の色を表現しているそうです。

★寝室から続くテラスからの眺望は格別ですね
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アンブラ氏は新しい山の住まいスタイルとヴィンテージのコラボレーション、ミックスしたデザインを表現しています。

AMBRA PICCIN
http://www.ambrapiccin.it/ihome.html
ホテル、スパやハウジングのインテリアデザインを多く手掛けています。建築修復はアルプスの山小屋の美しいデザインを残しながらのリデザイン、リフォームが特徴的です。この土地ならではの活動もされていて興味深いです。
ホームページは写真やビジュアル、ビデオなども充実していますので是非ご覧になってみてください

VILLE&CASALI出版元のHPはこちら
http://www.villeecasali.com/

皆さんもイタリア周遊の際にはキオスクに立ち寄ってみてください。
建築、インテリアやガーデンだけではなく、料理や趣味、DIYなどの雑誌にも出会えます。最近は英語表記も充実しているようですし、写真が豊富なのでお土産にも楽しいと思います。
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雑誌I GIARDINI掲載の作品2番目は北イタリアのBrescia(ブレシア)からご紹介です。
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私も以前お手伝いした仕事の現場がブレシアでした。フィレンツェから車で片道5時間、暗い早朝にピックアップしてもらい、泊まり込みで施工に立ち会いました。懐かしい光景が目に浮かびます。この町の北には湖がいくつかあるのですね。
現場に直行直帰だったこともあり、どんな場所だったのか全然わかっていませんでした。
今回の記事は湖のほとりのヴィッラです。

STILE ROMANTICO SUL LAGO 湖のほとりのロマンティックスタイル、情緒的なガーデン
“ガーデンには美しい花の色で溢れる・・・その種類はこの地で生まれ中世からずっと愛されてきたものである”

ブレシアとベルガモの境界に位置するLago d’Iseo(イゼーオ湖)のほとりは優しい田舎の風景が広がる小さな集落に出会えます。Marco Sandrini(マルコ サンドゥリーニ)氏は湖に面した素晴らしいパノラマをもつテラスガーデンを提案しました。斜面敷地を活かし、現地産の石造り壁や階段が風景に奥行を持たせています。
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「最初に必要だった仕事は生い茂った緑を選定整理し、湖へのビューを確保することでした。ガーデンはかなりシンプルでトラディショナルなスタイル、それでいて古臭いわけではない、周囲の風景と建築デザイン様式とも合うものを目指しました。植物は情緒的、甘美な花の種類、地中海性気候にあう種類を組合せています。また建築の壁や外壁にはツル性植物(下垂性、登坂性など)をうまくアレンジしています。舗装や壁の素材は、敷地内の財産と言える元々ある石、砂利、レンガなどを出来るだけ再利用しました。エントランスアプローチの舗装デザインも重要な要素でした。」

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「この魅惑なガーデンにふさわしい植物についてもう少し詳しくお伝えしましょう。この地に生息してきた種類、もちろん地中海性気候に合った植物をベースに選んでいます。オリーブ、イタリアンサイプレス、色彩豊かな種類を際立たせる配置としています。このプロジェクトの本質は多くの美しい種類が互いに混じり合い、ハーモニーを生み出すことです。四季を通じて広いガーデン内の花が咲き続け、常に気持ちのいい場所を目指します。また自然の摂理に任せるローメンテナンスによって、より自然の美しさを見せるのです。」

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<植栽計画>
★高中木類
ノルウェーカエデ・オリーブ・ニワウルシ・イタリアンサイプレス・ゲッケイジュ・カキノキ
オーナメンタルペア(マメナシ品種)・ザクロ・ミズキ各種・イロハモミジ・サルスベリ・イヌリンゴ他
★低灌木類
ヒペリカムヒデコート・ラベンダー(真正種)・シモツケ・アナベル・ロシアンセージ・サントリナ・ロニセラ・トベラ
タニウツギ フロリダバリエガータ・スキミア・アベリア・矮性バラ各種・マホニア(ヒイラギナンテン交雑種)他
★地被草花・ツル性類
アネモネ・アガパンサス・ヘメロカリス・サルビア(ハーブ)・ギボウシ各種
ヘデラ各種・ジャスミン・ツルバラ各種 他

SANDRINI Green architecuture
http://www.sandrini.it/index.php
ブレシアを中心に、アブダビ、マイアミと海外にも支社をもって活動しています。代表のMarco Sandrini氏はミラノ、パドヴァで学び1993年に事務所を立ち上げ現在に至ります。
小さなテラスから大きな敷地、ガーデンまで、プライベートにパブリックと幅広く手掛けており、植物の性質をよく把握し、四季を通じた美しさを表現するべくデザインを提供している。調査、照明+給排水設備計画、メンテナンスも行い、トータル的に仕事を請け負っています。
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Donna carmela Agriturismo Riposto, 2007
海に臨むアグリツーリズム(宿泊施設&レストラン)
http://www.donnacarmela.com/

しばらく間が空きましたが…引き続き、建築家Giuseppe Scannella氏の作品です。

シチリアのRiposto(リポスト)、前回まで3回に分けてご紹介しましたコンベンションセンターのある街Giarre(ジャッレ)の隣、海に面した小さな町の郊外、畑の中に美しい宿泊施設がリニューアルオープンしました。
元の建物は1870年代の古いシチリア風邸宅(農家)、エトナ山の東斜面地の海に近い場所にあります。

★海に近い田園風景の中に位置しています
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2007年に現代風にアレンジした魅力的な施設に生まれ変わりました。
併設の粉挽き場(ワイン醸造のブドウ圧搾の場所を兼ねている)、厩舎、機械設備(リカバリー施設)を含む建築全体の修復を地元の専門家によるチームが進めました。
この地域特有の火山のすそ野の緩やかな斜面の雰囲気をそのまま残しながら構造的、設備的な修復を行いました。

★全体敷地図&各階平面図
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<ガーデン>
舗装全体をグリット上にデザインし、ラインにBasale di pietra lavica(溶岩石のグレー石材)を使い、囲まれた面には小石を埋め込んでいます。配色はシラクーサ産の白~淡いベージュの玉石とフレームのグレー石材、カターニャ地方のバロック様式を再現しています。建物配置に合わせ、正方形、長方形とグリットに変化をつけながら全体を繋いでいます。

★建物に囲まれた大きなガーデンリビング
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このデザインにより大きな外構スペースは部屋を繋ぐカーペットのような気持ちよさを与え、敷地内の移動もリラックスした気分になれるのです。建物に囲まれた大きなリビング、イベントなどみんなで集まれる楽しい空間にもなりますね。夜の風景もステキです。
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<プール>
曲線でデザインされたプールは緩やかな階段でゆっくり水に入っていきます。プールラインは舗装に使ったグレーの石材と同じ材料で縁取りし、オーク材のデッキに繋がります。デッキの下にはオーバーフロー設備があり、それを隠す役割もしているようです。
屋根には太陽光発電パネルが設置されていますが、風景を邪魔せず、訪問客の目に留まらないように配慮されています。
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<建築・インテリア>
元々大きな納屋だった建物の天井高は通常の2倍ほどあり、天井の形状はそのままに栗材(ウマグリ)のトラスを組んで渡りの橋(廊下)を乗せました。屋根裏部屋の探検をしたくなるような造りがわくわくします。
床は濃灰色の色粉と砂を混ぜ、表面をブラッシングして樹脂塗、個性的に仕上げています。お客を迎えるメインのラウンジには古い丸太柱も残され、内装に味わいを添えています。

★宙に浮くような渡り廊下は空間のアクセント
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★渡り廊下へ続く階段
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★古い丸太が個性的
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古い鳥小屋だった場所は石灰岩がアーチ状に残る天井が美しく、静かに読書などを楽しむスペースに、地下の貯水施設として使っていた場所はワインセラーになりました。

★アーチを残した美しい仕上り
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★読書コーナー
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★ワインセラー
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★ジュセッペ氏のお話
「これまでいくつものシチリア建築の修復を手掛けてきましたが、ここは大変興味深いやりがいのある修復デザインだったと思います。シチリア島の伝統的な農村建築であり、連続する建物の繋がりの個性的な、とういうか不思議な変化、不安定さみたいな感覚も面白く、過去の姿や生活を静かに私たちに伝えてくるような気がしました。設計がスタートし、私たちは詳細な調査を進めながら建築ボリューム、付帯施設など歴史的背景も理解を深めていきました。その結果が今日ある姿ですが、空間の繋がりや潜在的なデザインを大切にしています。
例えば、あちこちに見え隠れするアーチ構造が支えてきた高い天井、この機能が現在の装飾要素の鍵となっています。また農村建築に使われてきた天然建材、決して高級品ではないのですが、これらのもつ表情や素材感は修復する上で重要なものだと思っています。」


歴史深い建物の修復は過去の生活感や雰囲気も現代に繋ぐ、Giuseppe氏の経験値ならではの絶妙なバランスで出来上がった空間です。

シチリアの旅に、アグリツーリズム体験いかがでしょうか??
私は建築家ガイド付きの贅沢な宿泊体験を希望します!!!

たくさんの取材に応じて頂き改めて感謝します。
現在もワイナリーやアグリツーリズムセンターなど着々と計画や施工が進んでいるとのこと、完成の頃、また取材をお願いしようと思います。

Arch.Giuseppe & lo staff
Vi ringrazio molto per l'intervista cosi tante volte.
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Centro Congressi in Sicilia シチリアのコンベンションセンター vol.3
最終回です。

~ランドスケープ&ガラスハウス~

ジュセッペ氏を通じて、敷地全体のランドスケープデザインを手掛けた事務所を取材をしました。
B ‘JORDI BELLMUNT ‘AGATA BUSCEMI ARQUITECTES
http://www.jordibellmunt.com/
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ジョルディ・ベルムント氏(スペイン)とアガタ・ブシェーミ氏(イタリア)のユニット、事務所はバルセロナにあります。
アガタ氏はカラブリア出身、建築を学びスペインへ渡り、ジョルディ氏とタッグを組んでいます。スペイン国内だけでなくイタリア(特に南エリア)、キューバなど国際的に活躍するアーキテクトユニットです。

この作品について語って頂いたこと…彼らの思いを竣工写真と共にご紹介します。

★コンセプト
「ボタニカルガーデンとしてのプロジェクト、シチリアの伝統的な風景の特徴(環境や社会的条件の面からも)を知り表現することが、現代のデザイン要素を検討する上で重要なことでした。機能的な役割をもつ場所として、この地の資源を最適に利用し、省エネやリサイクルを考慮、教育や研究の場としての活用などを踏まえたデザインを進めてきました。
このコンセプトに基づき、RADICEPURAはシチリアの文化を伝える風景と生物多様性、生態系の保全を考慮した国際的な中心となるボタニカルガーデンを目指しています。」

●vol.1でご紹介しましたマスタープラン
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★ゾーニング
約4.5haの敷地は大きく2つのエリアに分けて考えられています。ひとつは原風景をコンセプトにしたエリア、様々な自然のシーンを見せ、自然教育プログラムに則り人々が風景の中を探索できるデザインとしています。
もうひとつは人に近い造景エリア、建築デザインと繋がっています。技術革新、例えば効率性、持続性をうたうような新しい試みを備えたデザインにより、教育、文化や娯楽などイベントの場として集客を目的としています。
両エリアの考え方、「自然と幾何学」、「風景の中の造景デザイン」というようにコントラストを活かしたランドスケープを造り上げています。

●ゾーニングプランとフェーズごとの成長過程
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★デザインの考え方
国際的に地中海風ガーデンは注目され、多くのオファーがあります。同時にガーデンに使う特殊な植物や樹種を探す顧客も増えていますね。このプロジェクトではかなり多くの亜熱帯植物を植えました。多くの人の目に留まるよう植物園のような場所でありたいと思っています。
ランドスケープデザインにおける4つの目的として以下を挙げます。

01.生産の場所、常に自然を生み出す場所であること
02.敷地全体の価値をあげること
03.既存の自然の把握と再活用、両方の場であること
04.新しい技術を利用した風景の維持を促進すること

●水面と光のデザインで新しい場を見せ、植物でシチリアの風景を見せています
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★今後の展望
ボタニカルガーデンには、いつでも一日中利用できる柔軟性のある場として、ここに根付く資産の再利用と観光客増大による土地の評価向上を目指しています。そのため、ここで提供するサービスや文化活動のレベルアップが常に必要だと考えます。
RADICEPURAはナーサリーを併設した新しい集客施設として魅力のある場所になるはずです。周囲の自然環境の中で植物を見ることで、より木々の美しさが伝わる相乗効果が期待されます。それだけでなく、社会的、文化的な活動の向上に繋がります。観光は観光、自然は自然のように分離せず考えた場として人々を魅了したいと願っています。

●昼景と夜景の魅力を考えたトータルデザイン:ガラスハウスへのまっすぐな動線
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●昼景と夜景の魅力を考えたトータルデザイン:水面を大きく見せる
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●HPより抜粋させて頂きました:アラブ人建築家に設計されたガラスハウスです
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温室は植物を展示してみる場所という在り来たりのイメージではなく、緑の中でイベントや会議が出来るのは楽しいですね

●HPより抜粋させて頂きました:中庭や水の庭も使ったパーティは魅力的です
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Radicepuraムービー:夜の景、ムードたっぷりのテーブルコーディネート、行きたくなります
https://www.youtube.com/watch?v=evCw_2XJ0s0#t=65

3回にわたりシチリアの作品をご紹介しました。私自身、シチリアに足を踏み入れたことが無く、どんな場所か大変興味があります。イタリア人に「シチリアはイタリアではない、別の文化があり別の国ともいえる」と言われたことがあります。島ならではの文化、言語、食が発展しているようです。街によっても全然違うとのことです。一度は行きたいと思ってはいましたが、今回の取材を経て、自分の足で訪れたいなという気持ちが再燃しました。
ジュセッペ氏の作品はコンペでも賞を多く受け、シチリアの風を本土に吹き込んでいます。また彼の作品を取材したいと思います。
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前回に引き続き、シチリアのコンベンションセンターの記事です。
第2回目は、修復された建築の内部を紹介します。

建物は19世紀(1800年代)のものです。大きく3家屋に分かれ、修復前の雰囲気を伝える修復が施されました。
名称も過去の姿を物語っています。
●Il Palazzo Nobilare(貴族の館)
●Il Palmento del Padrino(ゴッドファーザーの粉挽き場:ワイン貯蔵庫)
●Le Scuderie del Barone(男爵の馬小屋)
日本語ではなかなかピッタリな言葉が表現できず…ですが、どれもイタリアならでは!という名称です。
「ゴッドファーザー」の名がつく理由は、以下読んで頂ければわかります!

★計画プラン
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★修復前の実測図:出来るだけ残す方向の修復だとわかります
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それぞれに特徴のある部屋、スペース、大小さまざまなイベントに対応しています。
家族単位や少人数で開催するパーティは「貴族の館」、ちょっと雰囲気を変えて、面白い空間を希望であれば「男爵の馬小屋」、大人数の結婚式やイベントであれば「ゴッドファーザーの粉挽き場」、こちらは木造の大屋根、1階フロアには地下のワイン貯蔵庫の景が見えるよう床にガラスをふんだんに使いました。貯蔵庫のイメージをそのまま、こちらも会議からパーティまであらゆるイベントが開催されています。

ジュセッペ氏
「粉挽き場+ワイン貯蔵庫」の建物はアンティークとして貴重なものでした。出来る限りそのままの状態で保存修復しました。ワイン製造のためのデカンテーション、水路などもそのまま活用しています。その姿がよく見えるよう、1階の床は強化ガラス張り、地下の様子が伝わってきます。」


この映像に、ワイン製造エリアが出てきます。
http://vimeo.com/40991438
本人の解説付きです(イタリア語)

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「ゴッドファーザーの粉挽き場」は当時の粉挽き器具が残っており、個性的な姿が印象的です。ワイン製造工場の様子も当時の様子が伝わってくるようです。

★木造屋根と粉挽きの器具をそのまま活かす(修復前:上2枚、修復後:下)
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そして前回の記事の際には私もまだ知らされていないビックリな内容があります。それは修復前の館、有名な映画「ゴッドファーザー」のロケ地であったこと!です。日本からもロケ地周遊ツアー、プライベートツアーがあり、ゴッドファーザーファンを魅了する旅企画があった(現在もある?)と思いますが、この場所は「カターニャ近郊」というミステリアスな表現、そんな場所を取材できたことに感謝します。

ジュセッペ氏
「この古い館、実は映画「ゴッドファーザー」のロケ地です。南のバルコニーは撮影当時、映画のために少し広げる突貫修復工事をしたようです。我々は出来るだけこのまま残したいと強く感じながら丁寧に修復をしています。
1800年代建築のリフォームですが、新しいデザインを「価値」と捉えています。特徴のある建築の機能、維持管理など問題定義及び解決策が必要でしたので、構造、デザイン要素などの詳細な分析を行い、現代建築のカギとなる再利用、再活用に則り、建材、構造材など壊さずに出来る限り利用することにしました。また新しさを強調するものとして階段や踊り場の手すりなど主張するデザインを入れ、建物の中での新旧を繋ぐ役割をしています」


★新しいデザインを取り入れた「貴族の館」の手摺
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温故知新の考え方、古き良きものを現代に伝えながら新しい挑戦のデザインを融合させています。この建物1800年時代(19世紀)のものとのことですが、持ち主はシチリアでもっとも有名と言われる貴族のファミリーでした。

ジュセッペ氏
「この館に携わる者にとって、ここにある歴史や由来を知るのは大変興味深いことだと思います。
数世紀さかのぼった当時のオーナーはペンニージ家のファミリー、大地主でした。その後年月を経て、一部分割や譲渡されながら現在の持ち主に引き継がれてきました。
歴史的観点から見ると、19世紀中旬から終期にかけ、建物自体も増築を重ねています。ペンニージ家から別の貴族(封建領主)に相続され、シチリア出身の建築家によって再構築されていきました。
最初はおそらくメイン館のみで、1階だけ、その後時間をかけて粉挽き場(+ワイン製造・貯蔵庫)や厩舎(馬小屋)が増築されたようです。続いて2階部分が増築され、私たちが修復を手掛ける前の状態になりました。」


★ジュセッペ氏によるエスキース
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「貴族の館」はモザイクの床が美しく、部屋ごとに模様も違い、個性のあるものでした。アンティークな素材を活かしながら、有機的なラインの手すりなどを組合せ、館の中が生まれ変わりました。

★アンティークモザイクが美しく残された(修復前:左→修復後:右)
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★修復後のレセプションルームと化粧室
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厩舎「男爵の馬小屋にはかなり珍しい溶岩石の柱が並び、馬を一頭ずつ分割する仕切りが残っていました。床の玄武岩舗装もそのまま使い、ここはほぼそのままの姿を見せるようにしました。現在は受付/レセプションとしてお客を迎えています。

★男爵の馬小屋
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まだまだ聞きたいことはあるのですが、出来れば実際の姿を見て・・・シチリア島を訪問する夢の実現を目指して!!
その時まで取っておくことにします。

以下の写真はRADICEPURAのHPより抜粋させて頂きました。
こんな感じで使われています。
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次回は最終回、バルセロナのランドスケープアーキテクトユニットへの取材内容を載せたいと思います。
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