以前ブログでご紹介したラクイラ地震後の復興プロジェクトである集会施設が竣工しました。

BURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI作品紹介のページはこちら
(※写真の著作権は全てBURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIに帰属します)

2011年   設計・デザイン
2014年初  着工
2015年秋  竣工

★緑に包まれたPoggio Picenze(ポッジョ ピチェンツェ)の新しい中心施設になりました.。
風景に溶け込む集会施設は天然オーク材が貼られ、屋根緑化プラスこれから成長するツル性植物によって緑のカーテンやパーゴラに包まれていきます。
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→以前の記事はこちら
設計デザインのコンセプトやパースを紹介しています。

★施工中の模様(2014年春)
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★ツル性植物がロープを登っていきます(2015年秋)
これから冬のシーズンに入りますので、本当の成長は来春ですね。それまではこのカラフルなロープが目を楽しませます。
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★緑のトンネルゲートになるのが楽しみです
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植栽のメインはオーナメントグラス(イネ科植物のカラーリーフ中心)、要所にはシデ(日本ではなかなか使いません)、ツル性はクレマチス常緑、落葉のミックスです。
ロープは気温差による膨張や収縮が少ない素材を選んでおり、昼夜の気温差が大きい地域で有効のようです。

★インテリアはホワイト&グリーンに統一されて爽やかな装いになりました
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★夏は緑のカーテン、冬は落葉して光を取り込む大きな窓、季節の風景の変化が感じられるでしょう
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9月末に町の落成式が行われ、長年のプロジェクトが完成、と同時に町の中心として住民同士のコミュニティの場がスタートです。町と共に歩んでいく姿を今後もリポートさせて頂ければと思います。

★La Provincia HPより画像抜粋させて頂きました。
「大地は揺れた、我らの心は揺れず」
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La provincia
ではスクロールするとオープニングイベントのムービーが見られます。
(音が出ますのでご注意ください)

Grazie per l'intervista BURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI.
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ブログも久しぶり、Piante MATI社へのインタビューも久しぶりです。

トスカーナのルッカ県、フォルテ デイ マルミ(Forte dei Marmi)という海沿いの街の別荘、ガーデンリフォームのご紹介です。
敷地は海から約1㎞に位置し、地下に帯水層のある難しい土地ですが、夏のバカンスを楽しむ別荘が並んでします。
元々、町の所有地だった土地が民間に売り出され、オーナーが購入、建屋とプールはそのまま残し、大きく広がるプライベートガーデンを全面的にリフォームしました。
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約1000㎡の敷地は水がよどんだ泥沼地のまま放置されていました。土が本来あるべきガーデンのレベルよりかなり下がっていてギンドロ(ポプラ)やハンノキ、かなりの湿地植物が生い茂る状況でした。
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土地購入時に、大木の伐採許可は出ていましたが、大きく成長したハンノキを数本残して後は一掃しました。
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水はけをよくするために土地を均しなおし、500厚ほどの砂質土を全面に施し、土壌を元のレベルに戻しました。
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土の均し方がどれだけ丁寧で上手か!は芝生を敷いた時によくわかります。
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芝生メインのシンプルなデザインに乱石の園路が惹き立ちます。
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プールのエリアも美しく修復されました。
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オーナー家族はここで6月~9月の数か月をゆっくり過ごしますが、大混雑を見せる8月にはいったん街に戻るそうです。
本当にゆっくり過ごしたい・・・贅沢な時間を大事にしていますね。

取材に応じてくれたフランチェスコ氏に感謝です。
いつもありがとうございます。
Caro Francesco MAti,Grazie per l'intervista come sempre!
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Eliza(エリーザ)とDavide(ダヴィデ)によるユニット+Paolo(パオロ)による新作品が竣工しました。

以前の記事(Japan Design Netとブログ)

JDN北イタリアでエコハウスを設計する建築家グループ
No.1 北イタリアの集合住宅
No.2 北イタリアの個人邸リフォーム
No.3 ラクイラ地方の再生プロジェクト

edificio-unifamiliare-BL
2011-2014
Pergine Valsugana, Trento
progettazione
Elisa Burnazzi, Davide Feltrin, Paolo Pegoretti
cliente privato
foto Carlo Baroni
(※写真の著作権は全てBURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIに帰属します)
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今回の住宅プロジェクトは北イタリアのペルジネ北部、平坦な地域にある60年代の地上3階地下1階建のリノベーション、2フロアにロフト階を加える個人邸の計画です。
敷地は教会や城の歴史ある景色とドロミテ、ブレンダ山脈の美しい山並みに包まれ、年間を通して日当たりのいい場所です。
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外壁、アルミ材、木材部分も全て真っ白に仕上げ、周囲の建物にはない白い箱、これが今回のデザインテーマです。
物体の白と透明の関係、物体がすべての波長の可視光線を(ほぼ)100%乱反射するとき、その物体は白いという(Wikipediaより)性質を建築に取り入れ、美しい白の箱を造り上げたと言います。
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地域性と既存建物の形状を生かした非常にシンプルでコンパクトなデザイン、容積を低くおさえ、箱を連結させたような構成としています。屋根のあるベランダ、アウトドアリビングを充実させると同時に、正面ファサードの景にインパクトを与えています。透明な強化ガラスは部屋と風景をダイレクトに繋ぎ、夏は断熱性能によって暑さを和らげ、冬は暖かな日差しを取り込みます。最上階の屋根に太陽光パネルを設置しましたが、視覚的に目立たないように、段々型の建築デザインの勾配を利用しています。省エネ対策として部屋レイアウトを検討しました。冬の光を取り入れるべく南東の窓を大きく取り、夏の暑さ緩和のためにアウトドアリビングを、また風の通り道も考慮に入れています。

購入時の姿をみてのクライアントの希望は全体の改修、ほぼ全てが造り直しとなりました
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1階(地上階)は玄関とガレージ、2階とロフト階は生活スペース、地下1階にはワインセラーや貯蔵庫、ボイラー室が備わっています。
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シンプルな白い玄関ホールに印象的な黒い箱、木板の階段、インテリアは「白、黒、木」の3色の構成です。
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開放的なキッチン、光を浴びて美しいですが、夏の暑さから守るガラスによって快適に過ごせるそうです。
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メインの2階リビングは赤の差し色が効果的です。リビングからロフト階に繋がる階段は透明、ここから先はプライベートという領域性を表現しています。秘密基地にあがっていく感がありワクワクしますね。
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柔らかい光が差し込むマスターベッドルームです
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マスターベッドルームに専用シャワールームを設けました。床もポイントになる壁も部屋と同じホワイトオーク貼り、段差をなくしたバリアフリーです。メインは漆喰塗装、シャワーエリアは磨きの磁器タイル(薄く加工したスラブ材)を貼りました。大きなシャワーヘッドが印象的です。シャンプー類を置くニッチがさりげなくシンプルなデザインのこだわりを感じます。
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子供たちにも彼ら専用のシャワールームがあります。
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夏は美しい光を浴びて真っ白に、冬は雪を被ってまた真っ白に?冬の景も見てみたいですね。
北イタリアの生活感を少しだけ体感できたような気分で取材しました。

Grazie per l'intervista,Davide,Elisa & Paolo.
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昨年、ブログ記事で雑誌の記事をご紹介しましたSandrini Green Architecture社が取材に応じてくれました。

Sandrini Green Architecture
www.sandrini.it
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Sandrini(サンドゥリーニ)社は1993年、緑の空間をこよなく愛するMarco(マルコ)氏、Giuseppe(ジュセッペ)氏兄弟によって北イタリアのBrescia(ブレシア)に設立されました。マルコ氏はデザイン、ジュセッペ氏はマネージメントを担当し、現在スタッフも増え大きな会社に成長しています。イタリア国内だけでなく、ヨーロッパ、ロシアのプロジェクト、さらに海を越えてアメリカやUAEにおいても活躍しています。デザインから施工、メンテナンスまで、風景づくりのノウハウを活かし、それぞれのプロジェクトに長く関わっていくことを仕事のベースとしています。
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昨年から今年にかけてホームページも新しく整えられ、ますます忙しい日々を送る事務所です。

今回はいくつかのプロジェクトを見せて頂きました。

◆Villa private a Forte di Marmi

(フォルテ ディ マルミの別荘:トスカーナ州2012)
面積:約3000㎡
高中木15 刈込ツゲ(トピアリー)20 低潅木403 ツル植物10 地被・芝類等1075ポット
施工期間:240日(約8か月)
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個人所有の別荘のガーデンリニューアルです。70年代に造られたとみられ、何世紀も経た大きなカイガンショウ(地中海沿岸の松、上部で傘のように広がる)が残るガーデンでした。剪定整理からスタートし、レベル差を考えながら、ステップを検討し、スペースをより多く確保するベースづくりを行いました。
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70年代のデザインを現代に変え、プールやスパゾーンなど外部舗装も全て新しく生まれ変わりました。ステップを包む四季折々の花のサイクルを詳細に検討し、オーナーが長く過ごす夏には、特に香りと色彩が豊かになるような計画を施しています。
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◆Villa privata a Costa Azzurra
(コートダジュールの歴史ある別荘:フランス2007)
面積:7000㎡
パーゴラ デザインフェンス 彫刻等12 テラコッタプランター(ハンドメイド)26 高中木316 刈込ツゲ3200 低潅木1396 多肉植物90 ツル植物758 地被類2500
施工期間:340日(1年弱)

コートダジュールの海を独り占めできる立地の別荘は1800年代にベルギーの王、レオポルドⅡ世のために建てられたものです。7000㎡もの広さの中には植物園のように貴重な植物が配され、重要な建築物と価値のある彫刻を包んでいました。この中に入るべく一貫性のある調和のとれたデザインを目指しました。生活の拠点としてふさわしいオリジナリティ溢れる場づくりです。
クラシックで豊かなスタイル、この地に800年代終わりに流行したデザインをベースに計画していきました。
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エントランスアプローチは石積みの壁にニッチを設け、ツゲの丸刈込をテラコッタプランターに入れる伝統的手法を用いました。長い道にリズム感が出来ます。舗装もこの地の伝統的な砂利敷舗装(洗出しのような)です。
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ヴィラのエントランス広場に着くと、デコレーションされた舗装、ニンフを祭る神殿、そしてアーチ形に刈り込まれた生垣に迎えられます。緑のアーチの中には四季を表す4体の彫刻が配されています。これもまた伝統的なイタリアンガーデンの手法と言えます。エントランス広場は個性的な舞台装置となりました。
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同じ理由で、3階の屋上庭園にもフレームワークでアーチデザインを取り入れました。
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海に面したプライベートガーデンと繋がるプールテラスは濃い緑の中に真っ白な花、そしてこの地の歴史を培ってきた地中海気候植物、ディクソニア、フェニックスカナリエンシス、ストレチアで彩りを添えています。
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◆マスタープラン/プレゼンテーション
①Masterplan per la citta di Lusail(街づくりマスタープラン:カタール2009)
Lusailはカタールの新しい街。これはカタールの精神、歴史・伝統と未来、イスラム文化に新しい現代的な要素を融合させる提案プロジェクトです。
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②Terazza giardino pensile a Dubai(ドバイの高層マンション、テラスガーデン2008)
ドバイの海沿い、流行の先端を行く地域に建つ高層マンションの人工地盤ガーデンの計画です。高さ516mに位置し、プールを中心にキッズエリア、大きなパーゴラを持つバーカウンターがあります。
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③Residenza Taranto(ターラントの集合別荘地:イタリア2007)
南イタリアの港湾都市ターラントの集合別荘地のリニューアルプランのコンサル業務、建物外観のデザインも含めたマスタープランを提案しました。
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引き続き最新プロジェクトのお話をお願いしているところです。
ご協力ありがとうございます。

Grazie per intervista del'articolo,Sandrini Green Architecture,sopratutto Geomtria Silvia Neonati.
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熱海市の姉妹都市SanremoにあるVilla Ormond日本庭園リニューアル

前回に引き続き、フランチェスコ氏が牧岡氏、増井氏と共に造り上げた日本庭園プロジェクトをご紹介します。
Villa Ormondの日本庭園は元々イタリアのSanremo(サンレーモ)と日本の熱海市が姉妹都市提携(1976年)の一環として1991年に作庭されましたが、ここ十数年間はメンテナンスもなく放置された状態が続いていました。
過去にサンレモ観光局が熱海を訪れ、景色が似ていると言ったことが発端、海に面した風景や気候に加え花市場、音楽祭など共通点が多いことも提携に結びついたそうです。サンレモに日本庭園、熱海にイタリアンガーデンというガーデン交換計画が実現したのです。

Sanremo(サンレーモ)公式HP
http://www.comunedisanremo.it/
フランス国境に近いリグーリア州(地中海に面する)の自治体、1951年から続く「サンレモ音楽祭」や自転車ロードレースのゴール地として知られています。生花の産地としても有名です。

フランチェスコ氏
「当時、熱海市から歴史ある日本庭園のプランをいくつか頂いたようです。日本庭園の手法をベースに滝や池をつくり竹林、桜やモミジ、ソテツなどを多く配しました。しかし時が経つと共にメンテナンスを怠り、竹はそこらじゅうに蔓延り、滝は見る影もなく、植物たちは枯れ果ててしまいました。トリノ大学で教鞭を取りはじめてから単発でサンレモでも講義をするようになった私は、この悲惨になってしまった日本庭園を何とかしたいと思い、2009年より講義の合間を縫って庭園の掃除、伐採作業を始めました…市役所の職人さんたちもかなり協力してくれ、時には生徒たちも手伝い(とてもいい勉強になりますし)、我々は蔓延った竹林を伐採し、滝を修復しました。全てボランティア、無償でしたので新しい材料は使えず、そこにあるものだけで修復を試みたのです。スケッチでは滝の右側の大きなビャクシンは3段造り、ゴヨウマツ仕立てにしようと考えていたのですが、剪定しているうちに亀の甲羅を思いつき、大刈込を施しました。」


★枯れ果ててしまった池泉庭園の様子と修復するためのイメージスケッチ
このスケッチに基づいて伐採整理をスタートしました
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★亀の甲羅に見立てたビャクシンの大刈込、2009年→2010年の剪定の変化がわかります
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延びきった植物で覆われて姿が見えなくなってしまった滝、フランチェスコ氏たちの伐採整理によって姿を見せました。しかしその滝の上部はコンクリートがむき出し、給水口はほぼ詰まって塞がれていた状態だったと言います。時間をかけ、周囲の協力のもと、彼らは石組をし直し、滝の景を修復しました。淀んでいた池も清掃からはじめ、フランチェスコ氏自身が持参した舟形石が新たに加わりました。

★剪定後、姿を現した滝の上部の状態と石組工事の様子
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★完成した様子、舟形石が池泉庭園に色を添えました
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フランチェスコ氏
「滝と池が完成してから1年ほど経過した2011年、サンレーモで盆栽会議が開催されることになり、これまで作庭したことのない枯山水庭園をつくることに!私は牧岡先生と増井さんに協力を仰ぎました。枯山水のデザインは私と牧岡先生と2人の手で進めました。私のアイデアは鶴島をもつ枯山水、対になる亀島はそれまで修復を重ねてきた滝の刈込、亀の甲羅を模ったビャクシンです。」

★フランチェスコ氏のアイデアと計画プラン
当初は枯山水庭園の中に入れるようなイメージで、蹲に触れ、座に腰かけて鶴島を眺め、鶴島を通して亀島を見るというストーリーで描いたプラン
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★施工開始日の前日、打合せの中で牧岡氏がその場で描いたプラン
美しい竹林を伴う枯山水は眺める庭として人が入るべきではない。ここは船着き場をイメージしたらどうか・・・と。何故ならここはサンレーモと熱海の姉妹都市であることを大切に思うべき場所、両市の海の止場という共通項を意識し、枯山水は「水」であるべきだ。さらに後ろに控える水景とつながる川の役割も担う。
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フランチェスコ氏
「プロジェクトはワークショップとしてトリノ大学とサンレモ市の提携で進められました。デザインは私のアイデアをベースに、上記のように重要な変更点がありました。また特徴として枯山水の池の中で犬や猫、カモメを遊ばせるように岩を配する風景を造りこみました。これは高台寺の鳥獣人物戯画をイメージしています。動物たちの走り、遊ぶ姿を表現するというものです。“物真似”の手法により、岩を動きがあるように配置し、動物たちを想像させます。牧岡先生が初めてこの地に足を踏み入れた時、実際に猫や犬、カモメが遊んだり喧嘩したりしている姿を見て戯画を思いついたのです。サンレーモの人々がここに餌を持ち込むようで、たくさんの野良動物が集まってしまうようでしたが(笑)。」

高台寺の「鳥獣人物戯画」は以下のHPの中に詳しい説明があります。
http://www.kosanji.com/chojujinbutsugiga.html
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★枯山水施工の様子
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フランチェスコ氏
「牧岡先生と増井氏の指導の下、施工の3日間は大変厳しい仕事でしたが、私にとっても多くの学生にとっても有意義且つとても濃い時間でした。
このプロジェクトは東日本大震災の起こる数か月前に立上り、日本が大変な時期に施工しました。ですから復興を願ってのプロジェクトと言う気持ちが強くありました。」


★枯山水の中心に位置する鶴島と全景です
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★枯山水を見下ろす大刈込(この地にあう植物で構成)
これは先生の考案によるもの、大刈込の間を川を見立てて石を配しています。また池泉庭園より枯山水を臨むと、亀島と鶴島、水の繋がりが伝わってきます
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2011年4月1日に日本領事参加のもと落成式を行いました。快晴の枯山水庭園に再び動物たちが遊びに来ました。
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取材を経て、サンレーモと熱海市が姉妹都市と知り、音楽祭で有名な地に日本庭園が存在することを知りました。ヴィラ オルモンドは地中海の植物、ヤシ類や色彩豊かな花で溢れた植物園的なガーデンがあり、その奥に静かな枯山水と池泉庭園が広がります。メンテナンスの難しさもありますが、年月が経っても美しさを保ち続けてほしいと願います。

日本の庭園学を学び続け、イタリア国内で発信をするフランチェスコ氏のますます活躍する姿を取材できたらと思います。と同時に、自分自身、日本庭園についての知識の少なさについて反省しなければなりません。

Grazie infinite a te Francesco Merlo per l’intervista molto interessa.
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