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今夏、ミラノの再開発エリア「Porta Nuova地区」を見学し、垂直の森訪問が実現しました。
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ランドスケープアーキテクトのLaura Gatti氏のご厚意によりレジデンスの中にも入れて頂きました。
彼女は植栽計画を担当し、現在もメンテナンス業務を担いながら植物の変化を記録しています。
夏は緑のグラデーションがベースですが、涼しげな白花のサルスベリを点在させています。
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2016年夏現在18階、26階のツインレジデンスのほぼ80%入居、分譲が半分以上を占めるようですが、賃貸物件もあります。入居者は外国人が多く、見学中に日本人賃貸者にも偶然お会いしました。
天井の高い1階エントランスラウンジです。
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最初の植栽工事から4年、入居から2年弱が経ちました。
成長する樹種、淘汰されて朽ちる樹種など記録を取り、植替えや剪定など定期的に行っています。
上層階に上がってきました。隣の棟、太陽光パネルの備えた屋上が見えます。
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眺望がすばらしいです。
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東西南北でそれぞれの環境に合った樹種選定を行いました。設計当時は北面は厳しいのでは?という意見も多く実験的要素が高い面でしたが、数年経ってみると、光もいい感じに差し込み成長スピードも安定してきています。北面の低層階については植替えも行いましたが、中~高層部は落ち着いた状態です。逆に南面は成長し過ぎてメンテナンス頻度も増やしたほど、この夏もかなり増えて成長したので晩夏~初秋にかけて強剪定をかけるとのことです。南面は落葉が多く、夏は日光を遮り、冬は温かい光を受け快適な室温になります。
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入居者は当初、鳥のフンや虫害に神経質になりがちでしたが、緑量による夏の室温低下、外壁温の違いを生活する中で体感し、理解し始め快適に住まわれているようです。高層で緑に包まれることの特別感やステイタスを感じていると思います。
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実際に暑い夏に訪問し、昼間なのに涼しい風に変化する緑のパワーを実感しました。
外壁も直射日光の当たる場所は熱くて触れませんが、日陰は温かい程度でした。太陽の動きで少しずつ変わるのでトータル的に外壁温はかなり下がるようです。
緑の恩恵、生き物のエコシステムを理解しながら住んでいる人が増えてきたということでしょうか?
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テラス縁部、植栽の立上りは通常の手摺高より少し高めになって高層の恐怖感を和らげているとのことです。この立上りの手前までが分譲・賃貸の範囲で、土壌を含めた植栽エリアはデベロッパーの所有物であり全管理下にありますので、住人が花壇として利用することは出来ません。
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屋上の太陽光発電による自動灌水装置で水やり、機械室の制御装置でプログラム管理を行いっています。状況により変更したり、問題点を修正しながら実験数値を記録しています。
私が訪問した時も一部灌水チューブからテラス側に水が垂れてしまっており、すぐに報告していました。
Laura氏は定期的にマンション共用部内を回遊し小さな綻びを管理会社と共に解決しています。
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通常メンテナンスは鳥人間、Ningia忍者とも呼ばれる職人がロープに吊られて点検しながら剪定します。
高木は倒壊しないように、万が一折れた時に落下しないように1本1本ケーブルで繋いでいますが、これまで問題は起きていません。植樹前から2年ほどかけて根鉢をつくり、プランター内の特殊な環境で生育できる樹木たち、現在も生育状況は良好です。土壌についても深さが1m内外あるため、エコプランターシステムとして軽量土壌、堆肥、軽さと頑丈さ、機能を備えています。
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ミラノは風が少ない地域ということもありますが、施工前の風洞実験や模型による風当り実験などを経て、かなりの暴風に耐えられる環境を造り上げていますので、8mの大木でも安全に植えられているのです。

重量については、3m以上のキャンチレバーでの張り出し(角部はMAXで7m強)に対する構造についても実験を重ねて施工法を生み出したとのことです。
日本では法規上、面積換算や避難など困難な壁がありますが、イタリアはどのような法規制があるのか?これは建築家に聞いてみたい内容ですね。過去に日経アーキテクチュアでも建築的な記事が配信されていたと記憶しています。

2014年に載せた施工中のインタビュー記事も合わせてご覧ください。植栽計画の方では、エコプランターシステムの様子をご紹介しています。

Bosco Verticale-1 ミラノ再開発「垂直の森」
http://verdetosca.exblog.jp/20565240/

Bosco Verticale-2 「垂直の森」の植栽計画
http://verdetosca.exblog.jp/20639690/

インテリアはとてもシンプルなデザインになっており、購入者、賃貸者の個性が発揮できます。
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部屋によってはインテリア会社がトータルコーディネートにて家具を全て揃えてくれる計画も可能だそうです。
全面が窓のバスルーム、夜景を見ながらいかがでしょうか?
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21階に住む住人のインタビュー映像と植栽メンテナンスの様子(少し)が見られます。
かなり斬新なインテリア空間に驚くかもしれません・・・
(イタリア語:2016年6月5日現在)
http://video.corriere.it/dentro-bosco-verticale-ecco-come-sono-lussuosi-appartamenti-15-mila-euro-mq/f53c31e0-2a31-11e6-9c68-4645b6fa27fd?refresh_ce-cp

現在でも国内、海外問わず見学に訪れる人は多く、Laura氏も講演を多数依頼されています。
もうすぐ5年、そして次の5年、たくさんの貴重なデータを基に更に新たな挑戦が続きます。
海外からの「垂直の森」設計オファーもあり、その土地の環境を知ることからスタートだと話していました。

また数年後の・・・次は紅葉の季節に訪れたいと思います!!
出来れば春夏秋冬・・・全部訪問したいですが、それには住むしか・・・。

■STUDIO LAURA GATTI
http://www.lauragatti.it/
Grazie mille per tutti,Laura.
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前回のブログでもお話しましたが、トレントから移転してきた美術館をご紹介します。

MARTはMuseo d'Arte Moderna e Contemporanea di Trento e Roveretoの略、トレントから電車で15分の隣駅Rovereto(ロヴェレート)から徒歩で15分ほど。
ニューヨークのMOMA、東京のワタリウム美術館、多くの有名建築作品を持つMario Botta氏の作品(2002年オープン)です。
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旧MARTはトレントに1987年に誕生し、2002年までその場所にありました。そこはPalazzo delle Albere、先日ブログでご紹介したレンツォ・ピアノ氏の自然科学博物館の前の風格ある建物です。
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貯蔵する作品が増え、1991年より移転計画がスタートしたとのことです。
イタリアの未来派アーティスト、Fortunato Depero(フォルトゥナート・デペーロ1892-1960)の生家があった場所に建てられています。
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1919年には未来派芸術を生み出す工房としても使っていたようです。彼は画家であり彫刻家でありながら、建築、舞台、服飾やグラフィックデザインも手掛けていましたCAMPARIカンパリのボトルデザインなら誰でも目にしたことがあるでしょう。彼自身も自らの作品を展示するミュージアムをデザインしたこともあり、現在でも作品として残されています。
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MARTにはデペーロの作品を含め10000点以上の未来派、前衛アートが展示されています。
未来派と土地の歴史、古典建築のクーポラ(半球体屋根天井・ドーム)をデザインに取り入れ、未来に続く建材(鋼材・アクリル・ガラス)によって透明感を表現することで温故知新の精神を感じました。
訪問した時、残念ながら雨でした・・・が、クーポラの迫力はどんよりした空にも映えています。
高さ25m、直径40mの透明な空間に入ると、気分がすっと変わります。
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本当はこんな真っ青な空の下で訪れたかったです!
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ROVERETO E VALLAGARINA Azienda per il Turismo
http://www.visitrovereto.it/scopri/musei/mart-rovereto/
ロヴェレートのツーリスト情報HPより抜粋させて頂きました

外壁の石は地元産、ロヴェレートの材料だそうです。

ロヴェレートの街を歩いてみました。雨に濡れてしっとりと佇んでいます。
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静かな小さな街ですね。
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中心の教会、赤褐色と白が映えます。
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この街でも外壁の壁画が見事です。
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街と美術館の中央に車のロータリー、ここから駅まで真っ直ぐマロニエの並木道が続きます。
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駅のデザインもロヴェレートの古い街並みを繋いでいます。雄大な山並みの前に赤白のコントラストが映えています。
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マリオ・ボッタ氏はトレント大学(法学部)のデザインも手掛けています。
http://www.tekne.ws/76,Portfolio.html
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北イタリアへのショートトリップでしたが、時間があるなら、ゆっくり回りたいです。
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