<   2013年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

★北イタリアの建築家 BURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIの仕事★

以前、こちらでもご紹介しました若い2人Eliza(エリーザ)とDavide(ダヴィデ)によるユニット+Paolo(パオロ)、環境共生建築を得意とするグループが最近のプロジェクトを紹介してくれました。
もともと彼らの物件の造園エリアを手掛けたPiante MATIの紹介で知り合い、石造りの印象が強いイタリア建築の中、木造、エコに特化した作品に興味をもって取材をしたのがきっかけとなり今でもやり取りをしています。

以前の記事(Japan Design Net内)
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/42/index2.html

今回は最近竣工しました集合住宅、個人邸のご紹介と、現在進行形の物件のご紹介を3回に分けてご紹介していきたいと思います。

★プロジェクト①★
edificio-GI
http://www.burnazzi-feltrin.it/it/opere/edificio-plurifamiliare-GI.html
設計・デザイン:2009年 施工:2010-2012

北イタリアのスイスとドイツ国境に近いTrento(トレント県)にあるLago di Caldonazzo(カルドナッツォ湖)の湖畔に建てられた環境共生建築(集合住宅)、施主は不動産業を営む企業です。
湖は南北に長く、敷地は湖の東、Ischia Pergine Valsugana(ペルジネ ヴァルスガーナのイスキア村落)の斜面地にあります。
●写真の真ん中にある白い建物です。風景に溶け込んでいますね。
d0262144_1131239.jpg

d0262144_11332524.jpg

風景になじむ色彩、素材、省エネルギーとしての設備の工夫など、国内、県内で決められている内容に基づき設計を行い、これによって環境共生建築としてのランクがあり、称号が与えられます。
●この土地の色彩、素材を研究しました。
d0262144_1134275.jpg

この建物は環境共生建築としてランクはA+(年間消費25kw /㎡)、気密性の高い居室、集合ボイラーからの暖房、床暖房の工夫や低放射率ガラス材、断熱材、換気のコントロール、建材の選択などトータルで省エネに貢献していないと認められません。CO2排出量軽減に貢献すべくカラマツ材の使用も積極的に行っています。また給湯は太陽光パネルでまかない、季節に応じた太陽エネルギーを利用も考えられています。
●建築断面です。
d0262144_11365678.jpg

4階建て、3家族の集合住宅(分譲)、最上階は3階からのメゾネットタイプです。現在、地上階(1階)と3-4階メゾネットにそれぞれ住んでおり、2階はバカンス用の別荘として購入された家族がいるそうです。
湖に面して大きな窓の連続、美しい風景を一望できる素敵な住まいです。斜面地で隣接する建物も離れているので、一年中日当たりがよくいつも季節を感じられる自然共生住宅と言えるでしょう。
●全体平面図
d0262144_1139523.jpg

●地上階(1階)とメゾネット最上階プラン
d0262144_11393897.jpg

d0262144_1140476.jpg

●外観スケッチと立面図
d0262144_11411081.jpg

d0262144_11412629.jpg

斜面地ですので、メインの道路(下)からは車庫出入りとメイン集合玄関があり、上部の道路からのサブ玄関があります。開放感のある外階段は風景に包まれながらそれぞれの部屋にアクセスでき、住民同士のコミュニティもうまく繋がりそうです。

フォルムは非常にコンパクトで、まとまりのある形状を造り上げています。屋根ラインと壁面が連続するように最上階バルコニー手摺もラインに沿って斜めに設置、湖に向かって張り出しているバルコニーが個性を発揮していますね。これは彼らが意図したデザインです。外観の色彩は、面はアイボリー、土地の風景の色に馴染むように大地の色を選んでいます。埋め込まれた形の奥行きのある窓やはき出し窓、張り出したバルコニーには濃い目の色にしています。形も色も、この場所に自然に佇むやさしいデザインが伝わってきますね。
●建物全景
d0262144_1142535.jpg

●張り出したバルコニーからの眺望は切り取った絵画のようです。
d0262144_11434418.jpg

●斜めに設置した手摺ラインがすっきりとシャープですね。
d0262144_11435813.jpg

d0262144_11444856.jpg

●階段室の上、面白いですね。現地産の石ポルフィードが敷いてあります。
d0262144_11464289.jpg

●壁は洗い出しです。骨材はこちらも現地産のポルフィード、雰囲気のいい仕上がりとなっています。
d0262144_1147209.jpg


彼らは日本やアジアの建築家とのコラボレーションや、アジア圏内での設計業務にとても興味を持っています。一緒にやってみたい方、ご興味のある方、よかったらディスカッションしてみませんか?

では次回、No.2は同じ湖畔に建つ個人邸のご紹介を予定しています。
もしかしたら年明けになってしまうかも??しばしお待ちください・・・・

★写真の著作権は全てBURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIに帰属します。
[PR]