<   2012年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧

Villa Gamberaia(ヴィラ ガンベライア)
http://www.villagamberaia.com/

フィレンツェ市内から10番のバスで約30分、緩やかな山道を登り続けた終点の町Settignano(セッティニャーノ)には多くのヴィラが点在しています。今回は上記ガンベライア邸とVilla I Tatti(ヴィラ イ タッティ)を訪問しました。イ タッティ邸はまた次回にご紹介します。

Settignano(セッティニャーノHP)
http://www.settignano.com/

セッティニャーノのバス停につき地図を確認、案内では徒歩10分とありましたが、実際は30分近く歩いたと思います。上り坂、下り坂、オリーブの丘とフィレンツェの眺望を楽しみながら・・・
オリーブ畑が広がるこの地域、ガンベライア邸も元々は修道院所有の土地を耕す農家として建てられたようです。
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ガンベライア邸に続く石垣の道沿いにもヴィラが点在していました。
こちらは現在アパートメントになっているようで集合ポストが石垣にはめ込まれ、長いアプローチがあります。
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高い石垣に沿って低木バラの香りが漂います
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農家の赤い屋根越しにオリーブ畑が広がります
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ようやく丘の一等地に建つガンベライア邸が見えてきました!
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そして約10分後、石の門の前に到着
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ベルを鳴らして中に入れてもらい、大きな糸杉の高生垣に迎えられました
エントランスアプローチですが、敷地全体の中ではメインの庭が建物の向こう側にあるので
ここはバックヤード的な場所になります。
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いざ中へ→つづく
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Villa Vogel

娘が何度も通ったお気に入りのフィレンツェ市、公の公園です。
100,000㎡もの緑豊かな公園となっています。
入場無料ですが、時間帯が決められ安全性も高く本当に美しい公園です。
園内にはフィレンツェ市Quartiere 4(区域名)の役所やバールもあります。
またイベントや展示会場も備わっていて、住民の憩いだけでなく活用型の公園として人気があります。

広々とした芝生と大きな樹の群+青い空!最高です。
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門があり、通常20時、夏は24時まで開いています。春夏は20時頃まで明るいため、子供たちは夕方涼しくなる17時頃から増え、夜まで遊んでいますが、夜?という感じがせず、ついつい長居。
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13世紀、Capponi(カッポーニ)家の所有だったこの土地に塔型の邸宅が建てられました。当時、別荘として塔型の建物が主流だったようです。14~16世紀のルネッサンス時代、塔や回廊をもつ邸宅が流行していました。17世紀に前庭のようなポーチ、建物に積み重なるようなデザインの開廊、石造りの円天井(テント型)ヴォールトをもつ前室的ガゼボが増設され、邸宅の範囲が広げられました。
18世紀にはvia delle Torri(トッリ通り)沿いに1400年代様式の玄関を持つ礼拝堂が建てられました。

1776年まで上記のカッポーニ家の所有でしたが、その後Franceschi(フランチェスキ)家の手に渡り、1923年にはVogel(ヴォージェル:ドイツ語ではフォーゲル、スイス出身の家族)家の所有となりました。
発音はヴォージェルと聞こえていましたが、イタリア語の発音です。本当はフォーゲル家というべきなのでしょうね。
第一次世界大戦後、邸宅は事実上ほったらかしになってしまいましたが、1980年代にようやく全面的に修復されフィレンツェ市へ寄贈されました。19世紀からは正式にフィレンツェ市の所有となっています

子供たちだけではなく、大人の憩いの場所、散歩などゆっくりとした時間が過ごせます
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大きな池や中国人を象った彫刻、この意図はなんでしょう?
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娘は公園でお友達と知り合い、フリスビー開始!そしてしばし休憩・・・を繰り返していました
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回転型遊具では、子供たちがたくさん集まり、回しているお父さんが大変でした。
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昔の邸宅と庭園から時を経て緑豊かな公園へ。
多くの住民に愛される素敵な場所になっています。

ここの歴史についてはWEB上にほとんど載っていませんでした。住民たちは何となく
「昔、貴族の土地だったらしい、裕福なヴィラがあったらしい」とは知っているものの残念です。
邸宅のあった時代の地図など、保存されていれば見てみたいなと思いました。
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前回の続きです

友人宅から前回ご紹介の場所とは反対方向に10分ほど歩くと別の「遊び場」があります
こちらも高層アパートメントに囲まれた穏やかな場所です。

今回は開閉時間が決まっている「遊び場」、夜中はクローズするので安心感があり、どことなく綺麗な印象も受けました。下の白い表示板に1年間、月ごとのオープン時間が書かれていました。
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午前中は小さな子供たちが多く、娘も無言のブランコ取り合い(?)で顔を真っ赤にして威嚇していたことも。
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大きな木々に包まれ木陰も多く、ベンチに座ってゆっくりと話しているママ友の声が響いていました。
子供たちが喧嘩を始めると、さらに大声で注意!するママの声に圧倒されました・・・が。
写真はそんな大騒ぎの前に撮ったものですので、閑静な雰囲気が伝わります。
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娘が気に入ったシーソー、何度も乗っていました。
遊具の足元にはゴムマット、大型コンビネーション遊具やブランコの下は砂混入土が敷いてあります。
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H1800ほどのフェンスに囲まれていますが、同じ高さの豊かな生垣によって、緑の壁に囲まれている感があります。地面の芝生もほとんどが雑草?と思うほど生い茂っているのですが、かえってフワフワした優しい地面になっていて昔遊んだ原っぱ公園を思い出しました。

地域の小さな公園や遊び場、このほかにも点々と見かけました。原っぱ広場に円弧を描くようにベンチが並べただけの公園もあって、何に使うのだろう?と思ったところもありました。それでも大きな木陰があるだけで町は和むことを再認識させられた気がします。大木の存在はすごいですね。

友人宅から20分ほど歩くと、この地域大人気の公園があり、娘は滞在中、何度も足を運んだものです。
その公園についてのお話は次回へ。
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★旅してたシエナからフィレンツェに戻ります

フィレンツェではCentro storicoと呼ばれる旧市街中心地からトラムで10分ぐらい、郊外ではなくあくまでも中心地というカテゴリーのエリアに住む友人宅にお邪魔していました。

住宅地になると急に緑の量も増えます。並木道、大通の中央分離帯、ロータリー、公園に加え、アパートメント
の庭やバルコニーの緑など・・・。
風景のご紹介は次に、今回は近所のArea Ludica(直訳:遊び場)を取り上げます。

フィレンツェの役所管理元にある市の公園、24時間オープンなものと時間制で開閉されるものがあります。

友人宅から歩いて5分、トラムの走る大通り沿い、アパートメントに囲まれた「遊び場」がありました。
ここは時間帯が書かれたパネルがないので、オープン。夜は近寄らないことが賢明です。
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遊具のあるエリア、こちらでは必ずと言っていいほど遊具の足元にはゴムマットが敷かれています。
午前中は小さな子供と祖父母、ゆっくり散歩する高齢者が多いようです。
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エリアの半分以上が芝生広場、昨晩の雨で濡れていて入れませんでしたが、子供たちのボール遊びにはもってこい!・・・でも表示板には「サッカーなどのボール遊び禁止」、ここの芝生は走り回ったり、日光浴、時にお弁当を広げたり?するのでしょうか・・・
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「遊び場」を囲むマンション群、建築の高さに負けず高い松がそびえるように並んでいます。
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春以降、30度以上の夏日になることも多く、大きな木々に包まれる遊び場は大事な場所です。
それでも日中は暑すぎるので午前の早い時間帯か、夕方5時以降~暗くなる8時前といった時間を子供の遊び時間として有効に使っているようです。


もうひとつのArea Ludicaは次へつづく
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前ブログの続きです

城からシエナの森に繋がる強い軸線、高い位置の城→なだらかな斜面→低い地と続きますが
森と人の住むエリアの間に大きな池が核として存在します。
池が森への、自然への出発点であり、シエナと遠くにそびえるアミアータ山(Mt.Amiata)を包み込む風景に向かっているイメージを作り上げています。
これも借景のひとつです。

<城を背に森に続く軸線>
波型に刈り込まれた糸杉の生垣に挟まれた強いラインの先に池が見えます。
池の先には放射状に森の路が広がり、池を軸に扇子のようになっています。
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この糸杉の生垣は第二次世界大戦後、庭園師によって再整備されました。

<核となる池>
鏡のような平らな水面、扇子の手元のような半円形の池です
石の装飾を施したバラスター欄干や要所に見える鉢の彫刻が見事でした。
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石壁の装飾はトスカーナの4つの川、その神を象ったものと言われています。
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池を背に城を見ると、軸線が長く上っていくのがわかります
軸の両側はグランドカバーが美しく再整備されました。
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池のゲート的な門柱が風景の額縁となっています
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おまけの写真、こちらは芝生とグランドカバーの美しい広場の排水桝です
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街道からは全く見えない城とそのガーデン、google mapでぜひ探してみてください。
Castello di Celsa – 53018 Sovicille (Siena)
ここでは城の歴史やアートにまつわるセミナーやガイドツアー、結婚式などにも対応しています。
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Castello di Celsa(カステッロ ディ チェルーザ)

シエナ中心地から、Montagnolo Seneze(モンタニョーロ セネーゼ)と呼ばれる緑豊かな丘まで車で1時間弱、シデ、トキワガシ、カスターニョ(ウマグリノキ)の森に包まれたカステッロ ディ チェルーザと呼ばれる塔をもつ城があります。
完全予約制のガイドツアーですが、最少遂行人数は4人、朝9時集合!早いスタートです。

集合場所は門外、長い並木道が続く景色だけで城は全く見えません。
ここまでバスも通っていますが、本数も微妙、なだらかな丘とはいえクネクネ道ですので、バス酔いに弱い方は要注意です。
(ガイドさんも普通に(?)遅刻して到着・・・待っている私たちは連絡先にも電話が通じず、呼び鈴にも反応せず、しばし不安の時間を過ごしました)
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門扉が開き、歩くのか?と思いきや車で誘導、300m以上の並木道でした。

チェレーザ城(塔)の名は13世紀より長きにわたる城主(シエナの貴族Celsi:チェルシー家)から取ったものです。当時よりシエナの谷を見下ろす暗い城だったのですが、16世紀に建築家の手によって修復されました。
その後1554年軍隊による破壊、1612年シエナの別の貴族Vecchio(ヴェッキオ家)の所有となりました。
19世紀終、ヴェッキオ家の子孫Aldobrandini(アルドブランディーニ氏)により建築家Mariani(マリアーニ氏)に再修復を依頼し現在にその形を残しています。
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塔に王冠のような装飾を足して高くし、2連のアーチ型窓を施させました。
また石積みの美しさを見せるよう、上塗りされていた漆喰をすべて剥がすように指示したということです。
食物倉庫やワイン貯蔵庫も広くさせ、機能を復活させました。
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壁の蔦、パーゴラの蔓が見事です
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城の前に広がるイタリアンガーデンは「世界に向けて開いている」という意味を持ち、建築と周囲の風景を繋ぐ役割を担っています。
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整形のツゲ刈込のデザインはアルトブランディーニ家の紋章を象っています。
低刈込はシエナの山への眺望に向かって、ベースとなっています。
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ガーデンのバックにある装飾壁は本来レモンの大鉢を冬の風から守る役割があったようです。
温室と共に大きな庭をもつヴィラには欠かせない機能です。
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さらに、この城から森に続く強い動線、核としての池があります。

次回に続く・・・
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