<   2012年 07月 ( 12 )   > この月の画像一覧

前回の続きです

景色の中に彫刻を置くように“新しい景色”をつくっています。
このカーブの道、多くの写真家に撮られていますが、La Foceのロゴマークにもなっています
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藤棚の高台からの景
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糸杉と組み合わせた景
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ヴィラの前庭と景色へ続く庭の間をつなぐ高見台のようなテラスです。ヴィラをバックに景色を見るバルコニーの役割が主流ですが、一番低い池泉からヴィラを見上げると、ヴィラにテラスが重なって、建物の一部に
見えるような楽しさもあります。高低差や斜面を活かし、ガーデンの景色にたくさんの楽しさをつくっています。
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ガーデン内には主軸のほかにもたくさんの軸線があり、その先に見えるもの、または見えないものを追う気持ちを高めます。
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糸杉の隙間からもあのカーブ道が覗きます
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イタリアンガーデン=刺繍花壇、デコレーション豊かな模様などを思い浮かべますが、生垣のラインや借景を使う工夫は日本庭園にも通ずるものを感じます。低い刈込は、もともとハーブ=薬草を守り(囲み)視覚的にも隠し、成長の速い薬草類がめちゃめちゃに蔓延らないように柵的な役割があったとも言われています。デザインが特徴的ですが、これも大事な機能です。

ラ・フォーチェのガーデン見学は完全予約制ですが、この地で取れるフレッシュオリーブオイルの販売、結婚式などのイベント、レストランや宿泊施設もありますので、機会のある方は是非自分の目で風景を楽しんでみてほしいです。
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クレーテ セネージの土地であり、世界遺産の地でもあるトスカーナの南部、オルチャの谷に奇跡的に残された貴重な場所を紹介します。

La Foce
ラ・フォーチェは15世紀の終わり頃に宿場として建てられたものと言われています。この場所はフランスとローマを繋ぐ街道沿いにあります。
FOCEにはopening、meeting-placeという意味があり、丘を越える人々の重要な休憩地点となっていました。
エトゥルスキ時代の住居地として(紀元前7世紀~紀元後2世紀まで墓地の街としての歴史があったことが最近明らかになった)、何世紀もの長い間、人間が生活を続けてきた痕跡があることもわかっています。

La FoceのFacebookページより写真リンクさせていただいています
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ブログ内の前述のように、クレーテセネーゼと言われる特徴的な風景、月の表面のような小麦色、土色の構成の美しい地域ですが、作物の土壌としては粘土質のやせた土地で住民の苦労は続いていました。
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1942年にオリゴ家のアントニオとイリスによって買収され、彼らはこのやせた土地を肥沃にするべく人生をかけて、技術の開発も行いました。オルチャの谷に住む農家が自分たちの生活に必要な作物をかろうじて生産していた時期に、彼らはこの粘土質の再活用と生産の場としての活用をあらゆる方法で試みていたのです。

今日はこの敷地は森や畑、オリーブの丘も含め、オリゴの娘ベネデッタとドナータに管理されています。庭園はイギリスの建築家セシール・ピンセット氏によって設計され、自然の景と20世紀建築の融合、イタリアとイギリスの伝統を併せ持った特徴的なハーモニーを持つ他に例がない作品となっています。

ピンセット氏はトスカーナの有名なガーデンをいくつか設計しており、いずれも周囲の風景との関係や見え方を大切に考えられたデザインとなっています。
また次の機会で別のガーデンもご紹介したいと思います。

ヴィラの前には果樹園やハーブ園、菜園が配置されることが多いです
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ヴィラからの眺望を一番美しく見せる生垣ライン、借景の手法が使われます
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ガーデンの軸線からヴィラを振り向くとこんな感じです
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近景のアイストップに糸杉のポイントと池泉があり、高生垣上に美しい丘のラインが見えます
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軸線に沿った高い位置には別の軸線(藤のパーゴラアーチ)があり、その高台からガーデンを見下ろすと
その先に個性的なカーブを描いた道と糸杉が見えます。これはこのヴィラからのみる姿が一番美しく見えるようにつくられた人造、景色としての道とのことでした。
もともとある風景を一番美しく見られるための手法に加え、アイストップ的な彫刻などと同じように贅沢な装飾を風景の中につくってしまう手法には驚きです。
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次はこのカーブを描いた道の写真へ

つづく
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前回のテルメの続きです

ホテル棟のエントランスは前庭+真っ白なガゼボ&ソファに迎えられます
アプローチの乱貼された石の間に芝生を貼りつけました。
一部枯れていましたが、全体的には根付いてきたようです。
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ビジター棟へのアプローチ動線です。
浅い根の芝生は根付いて真っ青、手前のオリーブも元気ですが、奥のオリーブは微妙でしたので
取り返るかも・・・と言っていました。
使われている石材はtravertino(トラヴァーチン)、イタリアの宮殿や浴場で使われる有名な石灰岩です
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レストランの中庭にもいろいろな種類の植物を植えて(左)、1年経つと強い樹種だけが成長しています(右)
意外だったのがタケ類の成長、かなりの勢いで成長しています
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斜面の花やハーブ類の苗は思いのほか根付いて成長しました(左が1年前、右がこの春)
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トスカーナの風景を一望できる芝生広場、ここで今年の夏も多くの人がリラックスな滞在をすることでしょう
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前ブログのクレーテ・セネージのエリアにあるテルメ(温泉保養地)の話です

TERME RAPOLANO SAN GIOVANNI
シエナから車で1時間ほどで、Rapolano Terme(ラポラーノテルメ)に到着します。
硫黄の香りが漂う温泉地、四季を通して多くの人々が訪れます。ホテル棟とビジター棟に分かれ、それぞれに白濁した温泉プールがあります。トスカーナの丘に包まれた素敵な場所です。
ビジターは大人15€、子供10€で1日中過ごせます。在住日本人家族も訪れているようです。
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夏にピークを迎え1日に1500人以上滞在するとのこと!屋内の温泉は少しぬるめの39度、その他マッサージやスパ、レストランも充実していてゆっくりした滞在が楽しめることでしょう。
(あくまでも仕事上の見学でしたので、温泉を楽しむことは出来ず、遠目から見ているだけでした)

この土地はクレーテ・セネージ、粘質土、二酸化炭素を多く含み、表層は砂地、白い泥の成分は石灰・・・と植物の生育に厳しい場所です。温泉の石灰が詰まるため、年に1か月閉鎖して全ての石灰除去をしています。

昨年の夏前に、荒れてしまった緑地、芝生、木々のメンテおよび新たな植樹を試みました。
依頼を受けたのはお馴染みのPiante MATIです。
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芝生を貼り、実験的にいろいろな種類の低灌木や地被植物を植えてみて、ほぼ毎月状況を見てきています。
表土として肥沃な肥料土を使ってはいても、海岸や砂地に強い材料が大きくなり、園芸品種はあっという間に枯れたようです。
また樹木は大きくなると、根も深い部分に達し枯れてしまいます。敷地内でも石灰成分や硫黄含有量などが違うため、同じ樹種でも育つ場所と育たない場所が分れます。枯れてしまったら、また別の木を植えています。
これも植えてみないと分らないため、日々実験。
同じ樹が隣同士にあるのに生育状況が全然違うものもありました。

約1年後の今、土壌成分の違いは植物の生育状況でよくわかります。
★芝生の生育が落ち着いている場所
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★手前の低灌木と芝生は良好だが、温泉経路に近い奥の方は芝生が剥げ白くなっています
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★芝生がところどころ剥げていますが、こうなると全面的に無くなってしまう確率が高いのだそうです。
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滞在客がどこまで植栽の状態を見るかは微妙ですが、やはり枯れていたら気持ちのいいものではありません。Piante Matiでは、この地に強いとわかった種類をベース植栽として増やし、ハーブや花類を添えて美しい風景づくりの為に土壌と戦っています。

つづく
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今回は写真より説明の言葉が多いです

Crete Senesi
クレーテ・セネージと呼ばれるのはトスカーナ州シエナを県都とする、シエナより南東のエリア全体を指します。
Crete(クレーテ)はトスカーナ方言で「粘質土」という意味で、エリア全体の地質を物語っています。

もともと海底だったこの地は陸になった時期に粘土層と砂層が地層として表面に蓄積しました。その後、近郊の山の噴火により溶岩が厚い層をつくり、粗面岩しかないやせた土地が完成してしまいました。

開拓者は常に難しい土地と向かい合ってきましたが、地表部を耕してもまた新たなやせた地層が顔をだす、その繰り返しでした。その結果、今日に至ってもこの地域の人口は少ないようです。
冬から春、湿度が高い時期には草が生え、ヒツジやヤギを放牧、ゆっくりと食べながら動いています。
ですが、夏になると一面焼け野原の月面のように変化し、砂漠のような風景を見せます。
砂地に強い真っ赤なポピーや黄色のエニシダの絨毯に埋め尽くされる丘もありますが、基本的に茶色い風景が続きます。
ちょうど刈られた麦畑の跡もこの丘のラインを強調します。

★春に高速道路の車窓から撮ったものです
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この変化の激しい風景は、写真家や旅人を魅了します。
緑と茶色のなだらかな丘に目立つ糸杉の群、これは他の木々が育ちにくいからですが、特徴的な景観を作り出します。空や雲の影が大地に映り、現れたり消えたり1日中変化します。
季節によって丘そのものの色が激変するため、訪れるたびに新しい風景に出会ったような錯覚を起こします。
トスカーナのブドウ畑や美しい森林を旅してきた者に信じられない風景を見せるのです。

★クレーテセネージはいろいろな写真家が作品を撮っています。
ご覧になりたい方は“crete senesi”で画像検索をお勧めします!

クレーテ・セネージには温泉が湧き出る地域があります。
テルメ保養地として温泉付きのリゾートホテルが点在しています。
青々とした芝、色とりどりの花、爽やかな木々に包まれた高原の保養地を目指し、植栽計画を施しますが、粘質土に加え、温泉に含まれる石灰、このようなやせた土地に育つ樹種は限られ、毎年メンテをしながらどんな植物が育つか研究を重ねています。

★ロックガーデンにしましたが、ことごとく枯れ、芝生も石灰、粘質土に阻まれます。もう一度、肥料土を加え植えてみるようです。バックの赤い花は砂地に強いポピーです。
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クレーテセネージの粘土質な土地のランドスケープ、植栽計画を日々研究しているリゾートホテルを取材しました。その様子は次の記事で。
★リゾートホテルからの風景です。
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トスカーナの街というと城壁に囲まれた石の世界、中心に大きな広場があって緑はほとんどない・・・そんな風景を想像すると思います。
シエナも同様、最初に思い浮かべる景色は有名なカンポ広場でしょう。
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中心街は広場と路地と・・・所狭しな中、観光客が歩き、車がすり抜けます。
シエナは小さな街ですが季節問わず、人々が溢れています。車のクラクションもうるさいくらいです。

城壁に近づくにつれて緑の群が見えてきます。
この風景はグリーンベルト的な緑のボリュームを挟んで中心街が見えているところです。
実は緑に囲まれている街なのです。
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街への入口にあたるサンドメニコ教会の前に大きな針葉樹がシンボルのように聳えています。
これはPiante Matiが植えたもの、植えた当時は4~5mぐらいだったものが時を経て20m近くに成長しました。
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城壁外、Viale Vittorio Veneto(ヴェットリオ ヴェネト通り)と壁の間に大きな広場公園があります。
Citera StudioのVito氏がシエナの職員(公園土木緑化課)だった頃につくられたものです。
中央に大きな噴水とカスケード、シンメトリーに芝生広場+彫刻、壁ギリギリまで緑量があります。
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残念ながら現在カスケードの水が止められています。
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芝生の広場には低生垣のラビリンス(迷路)、反対側には遊べる彫刻がおかれています。
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城壁ギリギリまでの緑量が想像できるでしょうか?
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裕福な貴族所有の整備に余念がないガーデンと違い、公の所有はどの国でもメンテナンスが課題になります。

この広場公園の周辺は住宅街、大きなロットがループ道路に並び、ボリュームのある街路樹のある風景が見えてきます。
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城壁の内と外の違いは実際歩いてみると環境の違いがよくわかりますが
シエナはgoogle earthなどで見てもグリーンベルトに囲まれている感じがわかりやすいと思います。
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シエナの事務所Citera Studioの作品を紹介します(前回の続き)

Le Ville di Porta Romana

シエナの中心地、城壁に近いエリアに造られた高齢者施設とアルツハイマー専門介護施設の紹介です。
両施設は道路を挟んで向かい合っています。
通常、この種の施設は郊外や田舎に多いのですが、ここは歴史保存地区に隣接する施設としてかなり珍しく貴重なものと言えます。
高齢者施設の方のエントランスです。
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2つの施設に挟まれた道路、ポルタ・ロマーナ(porta Romana:ロマーナ門)がすぐそこです。
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◆高齢者施設◆
JDN26のプレゼンテーションボードをもう一度ご紹介します。
図面上右側の施設2棟です。コの字型の建物は中庭と芝生の庭を囲むように建っており、離れの建物の方は香り豊かなハーブ中心の前庭になっています
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メイン棟の藤棚に包まれた芝生の庭です
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サブ棟の前はハーブや花の香りが漂います
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各個人の部屋の窓に面して屋上庭園があり、こちらもハーブを植えています。完成後4年目に入りますが
多少植物の手入れが必要になってきました。今後、施設とのメンテナンス相談です。
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屋上庭園から芝生の庭を見下ろすとバックに大きな森が見えます。
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既存の森を保存しながら、散策路やベンチなどを整備し、ゆっくり歩いたり、車椅子で移動したり、休憩したり自由に時間を過ごせる場所を計画しています。
ハーブや花の香り、池の水の流れる音、五感を刺激する場をちりばめ、高齢者、患者の精神面でのケア、運動能力を取り戻す場として機能するよう考えられている庭です。

◆アルツハイマー専用介護施設◆
こちらも図面でお分かりのように2つの建物に分かれています。
外側のみの見学となりましたが、基本的にハーブや花類で包まれ、車椅子や移動ベッドでも移動できるように舗装部が広くつくられています。
奥の芝生広場では、徒歩訓練可能な方がリハビリをしていました。

メイン棟のエントランスです
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ゆったりとした舗装のハーブガーデンです
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ガーデンデザインはCitera Studioの2人、植栽工事はPiante Matiのメンバーです。
トータルで2000~2500種類の植物が新たに植えられました。森の中はもともとある樹種に則りこの地に合う植物を足しています。
今後の使い方、植物療法の取り入れ方、メンテナンス手法が大事になってきそうです。
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Citera Studio
シエナのランドスケープデザイン事務所です。
Vito(ヴィート)氏とRiccardina(リッカルディーナ)夫婦で営んでいます。
以前、こちらJDN抜粋編でもご紹介しました。

自宅兼オフィス、いつでもお客様はウェルカムのアットホームな事務所です。
リビングダイニングは作業場、打ち合わせ場所としても使いますが、もちろん食事会、パーティも。
書棚にはたくさんの本が並び、日本庭園やアジア建築の本も多く置かれています。
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パソコン作業はこちらで行います。
コンピューターグラフィックを駆使する物件もあれば、フリーハンドスケッチを好まれるプロジェクトもあるので
その都度使い分けています。
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彼らがこのマンションを購入した大きな理由は大きなテラスの存在です。
シエナ近郊では、こんなに広いテラスがある家はとても珍しいとのことです。
古くなった外壁を塗装し、パーゴラを設置してアウトドアリビングをつくる計画があるそうですので楽しみにしています。
今回も広いテラスでバーベキューをご馳走になりました!
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美しいバラやハーブの鉢、これからどんどん増やしていくそうです。
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テラスからの風景、広いトラックヤードがありますが、この運動場を囲むようにして幼稚園から高校まで隣接しています。これらの建物を繋いでいる道路、地元では「学校通り」と呼ばれているそうです。
シエナの中心地から車で10分ほど、穏やかで環境の良い住環境です。
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「ここはいつでも開放している家ですよ!施主もお客さんも友達も突然来て、突然夕食会になったりテラスでお茶を飲みながら打合せしたり。友人の子供たちもやってきて自由に遊んでいますよ。日本では、こういった突然訪問がなかなか難しい?と聞きましたが、いかがですか?例えば、今から遊びに行っていいか?というと片付いてないから無理です・・・という感じとか?ちゃんと1週間後とか約束して訪問するとか?イタリア人はあまり気にしませんね~もちろん人に寄りますが、多少散らかっていても我が家はいつでもウェルカムですよ!」
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現在、2人の息子は北イタリアの方で仕事をしているため、自宅ではイタリア語を学ぶ留学生のシェアルームを提供しています。ここは自宅でもあり、交流拠点でもあり、本当にいつでも「ただいま」と帰れる雰囲気を持っていました。
2人の生み出すデザインはとても優しく楽しく、アイデアがたくさん詰まっています。その場にあった使う人のためのデザインは見習うべきことが多いです。

続いて彼らの手がけた高齢者施設を取材します。
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Giardino dell'Orticoltura
Via Vittorio Emanuele II n°4
Via Bolognese n° 17 Firenze

フィレンツェ駅からバスで10~15分ぐらいで到着。庭園というよりは公園という雰囲気ですが、特徴は大きな宮殿型の温室があることです。
毎年、春と秋に1週間ずつ花の祭典が行われます。メインは季節の苗市場、週末になるとパフォーマンスや催しも開かれます。
La Mostra primaverile e la Mostra autunnale
春:4月25日~5月1日
秋:10月最初の週末

また9月の第2週目にはLa Società Toscana di Orticultura(直訳:トスカーナ園芸協会)の主催でFIORENZAという花市場がフィレンツェ中心地、ドゥオモの周辺に出張サービス、道沿いに花やハーブの苗が並べられます。

5月1日、最終日は生憎の雨模様でしたが、苗を抱える市民で溢れていました。
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温室の前にはレモンや柑橘類の苗がひしめき合っています。
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香りにつられて歩いていくとバジルの苗で絨毯のような展示がありました
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モミジ・カエデ類も豊富です。小さな盆栽のようなポット苗も売っていました。
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補色の配色が美しいレイアウト、花の美しい色をうまく惹きだしています。
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ナデシコの苗には「KAORI」という名前が・・・昔、イタリアのコマーシャルに「かおり」さんが登場し
その頃からずっと日本人女性=かおりという印象が強く、今なお健在のようです。
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併設している大型遊具がありました。市場に飽きた娘は、私を置いてさっさと遊具に突進していきました・・・。
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La Società Toscana di Orticulturaでは園芸教室も随時開催しています。
バラ、アイリス、サボテン、柑橘の育て方、剪定の仕方、庭づくり、メンテナンスなど多くのコースがあります。
在住の方々、植物の勉強に参加してみてはいかがでしょうか?
CORSI DI GIARDINAGGIO 2012
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前回Piante MATI 造園事務所のつづきです

Studio MATI
デザイン、設計部門です。
主に私はここで終電ギリギリまで図面を描いていました。とは言っても電車の本数も少なく、終電も早いため結局スタッフさんにフィレンツェまで送っていただくことが多かったのですが…。
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◆ストゥーディオ マーティ設計事務所◆
約100㎡、1950年代の農具用倉庫を改造して2004年からオフィスとして使っています。
たくさんの人が出たり入ったりしていますが、メインでデザイン業務に徹するスタッフは2名です。
天井が高いため、フローリングの床を歩くと足音が響きます。
詳細の話はこちらへ→ JDN01”どんなオフィスで働いている?”
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現在、さらに奥の倉庫を改造中です。新鮮な食物をつかった自然食レストランと畑の一部を子供達の公園に造り替える予定です。完成したらまた取材しましょう。
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◆元:ストゥーディオ マーティ→現在は企画・事務棟◆
私が図面を描いたり打合せをしたり、主に過ごしたスタジオです。
現在は仕事のコントロールや企画、営業などをするスタッフがいます。
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ロフトがあります。ここで超VIPのお客様にプレゼンテーションをしました。
当日のことよりも、前日までイタリア人のデザイナーさんと何度もリハーサルした記憶が強いです。
要望が日本風、アジア風な庭を造りたいというものでしたので、内容の説明は私がするのですが
語彙力がついてこないため、どう言ったらいいか?どう説明すればいいか?言い回しや敬語表現まで・・・
語学教室より厳しい時期でした。
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事務所を囲む造園畑には、プロから個人客までたくさんの人が訪れます。
私が訪問した時はちょうどツル性のバラが咲き乱れており、ハーブ類の苗と一緒に豊かな香りが感じられました。
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彼らの手がけた作品も取材してきました。
そのご紹介はまた次の機会に。
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