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過去の記事の抜粋(一部引越し)をします

JDN20 広場と公園-庭園と緑
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/20/

石の街と呼ばれるイタリア、緑の存在とはどんな歴史があるのでしょうか?

一般的にCENTRO(チェントロ)と呼ばれる市街地を中心に城壁に囲まれています。城壁内を「街」「都市」と呼び、城壁の外側へ離れるにつれてPERIFERIA(ペリフェリア:郊外)、さらにCANPAGNA(カンパーニャ:田園、田舎エリア)が広がっていきます。
またイタリアの発展都市から見ると田舎の町と称されるところも、このCENTROは存在し、城壁で囲まれています。城壁の“内側”と“外側”が大きな分かれ目のようです。

城壁によって分けられるものの1つに緑の存在があります。イタリアの都市計画では城壁内に「緑のスペース」は無く、緑は城壁の外に「庭園」や「平原・野原」として存在するものとされてきました。
都市を形成するものは建築的なもの、道、広場、階段、建物の連なりです。

広場は人が行き交い、集える広い場所であることが重要で石の舗装が主流です。
時に広場の個性を見せる彫刻や水景施設がありますが、広さを邪魔しません。
「緑のスペース」=庭園、一般的に公の場所ではなく、個人の所有物として成り立っていました。畑や果樹園も緑のスペースですが城壁外に存在していました。

フィレンツェの有名なGiardino Boboli(ボーボリー庭園)も公開していますが、城壁外でありメディチ家所有の庭園です。
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有名なシエナのカンポ広場

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フィレンツェの城壁に沿って緑が存在

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アッシジの城壁外、遠くに田園が広がる

それでも街の中で緑を目にしますね。家の中、個人宅の庭の木や花、壁をつたう緑や花など、どれも単体での「緑」です。時々樹齢何年なんだろう?と思わせる大きな樹が街の中にドンとありますが、このような場所は元々畑だったことが多く、畑の目印として植えられた松と言われています。緑のかたまりを感じるのは修道院や教会の中庭、昔は閉ざされた場所でしたが近年は入場できるようになり、街の緑として認識できます。

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城壁そのものが並木道、裕福な邸宅へのアプローチとしての並木道、都市計画的に植えられた並木道も街の中にあるものではなく、その街へ入るメイン道路やゲート的存在、住民にとって並木道は「街の外へ出るための道」という認識でした。
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現在は教会や広場の緑、新しいデザインが見られるようになりましたが、風景にあっているか?モダンすぎないか?いつも賛否両論です。
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緑の話の続きはこちら→ JDN20
その他にもいろいろな緑の景観を載せています。
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