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過去の記事の抜粋(一部引越し)をします

JDN17 新しいサン・コジマート広場の誕生 in ローマ
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/17/

ローマのトラステヴェレ地区にある大きな広場、piazza San Cosimatoが2006年美しく生まれ変わりました。
約10,000平方メートルの広場に面して、古くから続くお店やカフェや地元の人々で賑わう市場がありますが、残念ながら古びたテントが並び、無造作な駐車、ロータリーを縫うようにして走る車、中心部は生い茂った木々で暗い公園・・・古き良き歴史ある町のイメージからはかけ離れた煩雑で汚れた広場になりつつありました。

2004年ローマ市による設計コンペで地元の建築事務所に決定しました。

Ottone Pignatti Studio Associato
http://www.ottonepignatti.it/home.html
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■ プロジェクトコンセプト■
このプロジェクトは広場の現存する機能とゾーニングの整理を念頭においた根本的な再生を目的としている。この広場は基本的に歩行者中心となり、車の進入や往来はvia Roma Libraのみとし車道を建物から離すように設定することでプロジェクトの基礎となる新しい形態を提案する。
そして広場は古くから存在するものと共に新しい存在価値をもって生きるだろう。それは活気ある商業空間として、住環境として、憩いの場所としてだけでなく社会的な繋がり、交流の場としても。特に市場には物理的な面でも、また社会との結合性においても大きな価値が生まれる。この価値とは住民の心を惹きつけ、この地区の生活拠点として存在し続けなければならない広場であるということだ。
トラステヴェレ地区の社会的、歴史的価値を背景に、サン・コジマート広場は新しい鼓動をうち始める。集まる場、社会性、商業、そしてレクリエーション、楽しむ場として。
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■子供達の遊び場と教会前の水景■
プラタナスの巨木は教会前のエリア、寛ぎと遊び場エリアに美しく配置し、教会の柱廊小玄関周りは島のように残した。
遊び場は閉じられた空間であり広場全体の幾何学的な三角形に沿ったイレギュラーな形であることが特徴である。座れる高さの壁に囲まれ、穏やかな場所になる。緑に包まれ、子供達と全ての人がゆったり寛げる。
教会の正面にモザイクの滝を設置、ここで涌き出る温泉を思って過ごして欲しい。新しく植えた木々は大きくなり気持ちのいい木陰を作る。特に夏季には! 水面に現れる光の帯の美しさが、もちろん夜も…今から想像できるようだ。
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■ライトアップ■
このプロジェクトには現状の照明も見直し検討が必要である。現在、広場の中心部は暗いままである。今あるポール照明はメンテナンス状況は悪くないが、時代遅れだ。配置についても見直し、車道であれ歩道であれ、動線に合わせた照明の配置が望ましい。吊り型照明を広場の中心部に配置、ポール照明は好ましくない。
子供の遊び場と教会エリアはアーティスティックな照明を計画し、樹木ライトアップと教会エリアは照明を増やす。
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新しいものは時には嫌われる傾向にあります。トラステヴェレの歴史ある風景に合わないという意見も多いようです。
賛否両論、現在どう使われているか?
また10年、20年と時が経った頃の姿、地域住民の使い方を見てみたいものです。

この話の詳細はこちら→ JDN17
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