カテゴリ:ARCHITETTURA(建築)( 6 )

前回のブログでもお話しましたが、トレントから移転してきた美術館をご紹介します。

MARTはMuseo d'Arte Moderna e Contemporanea di Trento e Roveretoの略、トレントから電車で15分の隣駅Rovereto(ロヴェレート)から徒歩で15分ほど。
ニューヨークのMOMA、東京のワタリウム美術館、多くの有名建築作品を持つMario Botta氏の作品(2002年オープン)です。
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旧MARTはトレントに1987年に誕生し、2002年までその場所にありました。そこはPalazzo delle Albere、先日ブログでご紹介したレンツォ・ピアノ氏の自然科学博物館の前の風格ある建物です。
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貯蔵する作品が増え、1991年より移転計画がスタートしたとのことです。
イタリアの未来派アーティスト、Fortunato Depero(フォルトゥナート・デペーロ1892-1960)の生家があった場所に建てられています。
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1919年には未来派芸術を生み出す工房としても使っていたようです。彼は画家であり彫刻家でありながら、建築、舞台、服飾やグラフィックデザインも手掛けていましたCAMPARIカンパリのボトルデザインなら誰でも目にしたことがあるでしょう。彼自身も自らの作品を展示するミュージアムをデザインしたこともあり、現在でも作品として残されています。
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MARTにはデペーロの作品を含め10000点以上の未来派、前衛アートが展示されています。
未来派と土地の歴史、古典建築のクーポラ(半球体屋根天井・ドーム)をデザインに取り入れ、未来に続く建材(鋼材・アクリル・ガラス)によって透明感を表現することで温故知新の精神を感じました。
訪問した時、残念ながら雨でした・・・が、クーポラの迫力はどんよりした空にも映えています。
高さ25m、直径40mの透明な空間に入ると、気分がすっと変わります。
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本当はこんな真っ青な空の下で訪れたかったです!
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ROVERETO E VALLAGARINA Azienda per il Turismo
http://www.visitrovereto.it/scopri/musei/mart-rovereto/
ロヴェレートのツーリスト情報HPより抜粋させて頂きました

外壁の石は地元産、ロヴェレートの材料だそうです。

ロヴェレートの街を歩いてみました。雨に濡れてしっとりと佇んでいます。
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静かな小さな街ですね。
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中心の教会、赤褐色と白が映えます。
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この街でも外壁の壁画が見事です。
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街と美術館の中央に車のロータリー、ここから駅まで真っ直ぐマロニエの並木道が続きます。
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駅のデザインもロヴェレートの古い街並みを繋いでいます。雄大な山並みの前に赤白のコントラストが映えています。
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マリオ・ボッタ氏はトレント大学(法学部)のデザインも手掛けています。
http://www.tekne.ws/76,Portfolio.html
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北イタリアへのショートトリップでしたが、時間があるなら、ゆっくり回りたいです。
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以前ブログでご紹介したラクイラ地震後の復興プロジェクトである集会施設が竣工しました。

BURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI作品紹介のページはこちら
(※写真の著作権は全てBURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIに帰属します)

2011年   設計・デザイン
2014年初  着工
2015年秋  竣工

★緑に包まれたPoggio Picenze(ポッジョ ピチェンツェ)の新しい中心施設になりました.。
風景に溶け込む集会施設は天然オーク材が貼られ、屋根緑化プラスこれから成長するツル性植物によって緑のカーテンやパーゴラに包まれていきます。
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→以前の記事はこちら
設計デザインのコンセプトやパースを紹介しています。

★施工中の模様(2014年春)
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★ツル性植物がロープを登っていきます(2015年秋)
これから冬のシーズンに入りますので、本当の成長は来春ですね。それまではこのカラフルなロープが目を楽しませます。
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★緑のトンネルゲートになるのが楽しみです
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植栽のメインはオーナメントグラス(イネ科植物のカラーリーフ中心)、要所にはシデ(日本ではなかなか使いません)、ツル性はクレマチス常緑、落葉のミックスです。
ロープは気温差による膨張や収縮が少ない素材を選んでおり、昼夜の気温差が大きい地域で有効のようです。

★インテリアはホワイト&グリーンに統一されて爽やかな装いになりました
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★夏は緑のカーテン、冬は落葉して光を取り込む大きな窓、季節の風景の変化が感じられるでしょう
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9月末に町の落成式が行われ、長年のプロジェクトが完成、と同時に町の中心として住民同士のコミュニティの場がスタートです。町と共に歩んでいく姿を今後もリポートさせて頂ければと思います。

★La Provincia HPより画像抜粋させて頂きました。
「大地は揺れた、我らの心は揺れず」
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La provincia
ではスクロールするとオープニングイベントのムービーが見られます。
(音が出ますのでご注意ください)

Grazie per l'intervista BURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI.
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Eliza(エリーザ)とDavide(ダヴィデ)によるユニット+Paolo(パオロ)による新作品が竣工しました。

以前の記事(Japan Design Netとブログ)

JDN北イタリアでエコハウスを設計する建築家グループ
No.1 北イタリアの集合住宅
No.2 北イタリアの個人邸リフォーム
No.3 ラクイラ地方の再生プロジェクト

edificio-unifamiliare-BL
2011-2014
Pergine Valsugana, Trento
progettazione
Elisa Burnazzi, Davide Feltrin, Paolo Pegoretti
cliente privato
foto Carlo Baroni
(※写真の著作権は全てBURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIに帰属します)
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今回の住宅プロジェクトは北イタリアのペルジネ北部、平坦な地域にある60年代の地上3階地下1階建のリノベーション、2フロアにロフト階を加える個人邸の計画です。
敷地は教会や城の歴史ある景色とドロミテ、ブレンダ山脈の美しい山並みに包まれ、年間を通して日当たりのいい場所です。
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外壁、アルミ材、木材部分も全て真っ白に仕上げ、周囲の建物にはない白い箱、これが今回のデザインテーマです。
物体の白と透明の関係、物体がすべての波長の可視光線を(ほぼ)100%乱反射するとき、その物体は白いという(Wikipediaより)性質を建築に取り入れ、美しい白の箱を造り上げたと言います。
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地域性と既存建物の形状を生かした非常にシンプルでコンパクトなデザイン、容積を低くおさえ、箱を連結させたような構成としています。屋根のあるベランダ、アウトドアリビングを充実させると同時に、正面ファサードの景にインパクトを与えています。透明な強化ガラスは部屋と風景をダイレクトに繋ぎ、夏は断熱性能によって暑さを和らげ、冬は暖かな日差しを取り込みます。最上階の屋根に太陽光パネルを設置しましたが、視覚的に目立たないように、段々型の建築デザインの勾配を利用しています。省エネ対策として部屋レイアウトを検討しました。冬の光を取り入れるべく南東の窓を大きく取り、夏の暑さ緩和のためにアウトドアリビングを、また風の通り道も考慮に入れています。

購入時の姿をみてのクライアントの希望は全体の改修、ほぼ全てが造り直しとなりました
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1階(地上階)は玄関とガレージ、2階とロフト階は生活スペース、地下1階にはワインセラーや貯蔵庫、ボイラー室が備わっています。
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シンプルな白い玄関ホールに印象的な黒い箱、木板の階段、インテリアは「白、黒、木」の3色の構成です。
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開放的なキッチン、光を浴びて美しいですが、夏の暑さから守るガラスによって快適に過ごせるそうです。
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メインの2階リビングは赤の差し色が効果的です。リビングからロフト階に繋がる階段は透明、ここから先はプライベートという領域性を表現しています。秘密基地にあがっていく感がありワクワクしますね。
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柔らかい光が差し込むマスターベッドルームです
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マスターベッドルームに専用シャワールームを設けました。床もポイントになる壁も部屋と同じホワイトオーク貼り、段差をなくしたバリアフリーです。メインは漆喰塗装、シャワーエリアは磨きの磁器タイル(薄く加工したスラブ材)を貼りました。大きなシャワーヘッドが印象的です。シャンプー類を置くニッチがさりげなくシンプルなデザインのこだわりを感じます。
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子供たちにも彼ら専用のシャワールームがあります。
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夏は美しい光を浴びて真っ白に、冬は雪を被ってまた真っ白に?冬の景も見てみたいですね。
北イタリアの生活感を少しだけ体感できたような気分で取材しました。

Grazie per l'intervista,Davide,Elisa & Paolo.
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北イタリアの建築家 BURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIの仕事のご紹介、3章目は地震で崩壊してしまった集会施設の再生プロジェクト、現在進行形です。

プロジェクト③★

http://www.burnazzi-feltrin.it/it/opere/cantiere-poggio.html
設計・デザイン2011 施工2014.01~スタートしたばかり

2009年4月に起きたラクイラ地震(数か月にわたる群発地震の最終期にマグニチュード6が起きた)
は記憶に新しいでしょう。石造りの建物は崩れ、テントの仮設住宅が広場を埋め尽くしました。
今回ご紹介するのは地震で壊れてしまった集会施設、町のコミュニティセンターを再生するプロジェクトです。
敷地はこのラクイア地方の町、Poggio Picenze(ポッジョ ピツェンツェ)、ローマから130㎞強、ペスカーラから90㎞弱の山間にある小さな町です。
この町に住む子供から高齢者まで、みなが集まる場所として使っていた建物は構造も古かったため、地震で使えない状態になりました。行政の呼びかけに応じ、あらゆる義援金が集まり、建設会社、設計会社、製造業者なども無償に近い金額で動きました。

2011年にスタートしたこのプロジェクトは元々あった都市公園内の広場(コンクリート面のスポーツ広場)に設定されました。
行政はスポーツ広場の入口付近、このゾーンの端の方に配置することとして計画を進めました。ここは災害時の避難場所でもあったからです。

■敷地の様子
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再生プロジェクト全体のイメージは
Alberto Burri(ウンブリア州出身の彫刻家)の大地を大きく使った作品、Grande Crettoのような修復でした。
<参考>
Grande Cretto:Alberto Burri(1985-1989製作)
1968年のベリーチェ大地震によって、壊滅してしまったGhibellina(ギベリーナ)地区の集落を模り大地に埋めたような巨大なホワイトセメントの地図であり、集落の存在を忘れないように作られた象徴的なものです。この作品にはいろいろな意見があるようですが・・・新ギベリーナ地区が再生された今、元々の土地は廃墟化していると聞きました。地震後の再生の困難さを再認識させられます。
参考WEB
http://www.livincool.com/art/cretto-di-gibellina-burri
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デザイン、設計を進めていく中で、施工に携わる会社よりBURNAZZI FELTRIN ARCHITETTIに声がかかり、計画を進めていましたが、計画面、金銭面などの条件がそろわず一時ストップしてしまい、あっという間に2年の月日が流れました。

2011年、プロジェクトが再開しましたが、国内では徐々にこの大きな出来事を忘れかけていたこともあり、彼らはこれまでの提案に加え、新たなコンセプトやこの地の記憶を強く発信するデザインを検討しました。

「この地の記憶を盛り込み、アブルッツォの風景に溶け込んだ建物を造りたい」

ジグザグデザインは体験したことを形として残し、亀裂したようなクラックはここで起こったことを未来に喚起することを意味しています。
コンセプトは価値ある大地の自然に繋がるものとし、子供から大人まで、緑が融合した建物を体感し、この土地の未来に希望を持ってほしいと願うものです。

■ボリュームスタディ:ジグザグです
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■全体配置図:ジグザグ建築が配置されました
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Alberto Burri氏の象徴的オブジェと違うのは、この場所を住民が使うこと、象徴的かつ生活の中心になる場所として設計されています。木材で覆われたメインの箱に、スケルトン的な2つの箱要素が添えられているデザインイメージです。

■建物外観:木材と植物で包まれます
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彼らはこれまで紹介しているように、木材を使うデザインのスペシャリストであり、ここでも存分に技術を発揮しています。

■プラン:新しいコミュニケーションの場として
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「メインの箱」は平屋建て、約240㎡の中にエントランスホール、多目的室が2室、インターネット接続端末の備えた図書館、音楽室、倉庫などと、これらの部屋をつなぐ核として半戸外的オープンスペースを備えています。全体で約130人収容、ポッジョピチェンツェだけでなく近隣の方々も利用が可能です。「添えられた箱」は駐輪&パーキングスペースとして使われます。

■外観パース
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■多目的室をつなぐオープンスペース
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建築外壁には天然オーク材を貼り、建具も同材で仕上げる予定です。
屋根は芝生で覆い、壁には蔓植物を這わせるカラフルな誘引ポールが利用者の目を楽しませ、全体が緑で覆われるようなデザインとしています。
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植物については、今後。Piante Matiと一緒に詳細をつめることになっているようです。
またその頃に取材をお願いしようと思います。

そして・・・今年(2014)に入り、ようやく施工スタートです。
しかしながら季節は冬…雪深い中、進められています。
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前回に続き、北イタリアのLago di Caldonazzo(カルドナッツォ湖)湖畔に建つプロジェクトをご紹介します。

★プロジェクト②★
Casa-MP
http://www.burnazzi-feltrin.it/it/opere/arredi-appartamento-MP.html
設計・デザイン:2010年 施工:2011-2012

前回ご紹介したedificio-GIの敷地は湖の東でしたが、今回はほぼ湖を挟んで対岸のやや北西、Valcanover(ヴァルカノーヴェル)に位置する個人邸のリフォームです。(隣棟に別の家が繋がっているので建物としてはマンションの扱いですが、リフォームはこの棟のみ)
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この地域は"lido di Trento”トレント地方のリド島と呼ばれる美しい湖水地方で、この敷地もまさに100%湖の景を楽しむためにある場所と言っても過言ではないとデザイナーは話しています。

「プロジェクトは周囲の風景や環境、たとえば湖そのものや湖に映り込む緑豊かな山々の頂の姿などの分析からスタートした。そしてこの場所で何をするだろうか?自然の雄大さや開放感に包まれるアウトドアスポーツやリクリエーション、仕事を忘れ、休息をゆっくり楽しむ・・・場所になるだろう。」
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インテリアデザイン、家具デザインと建物ファサードの一部、そしてガーデンテラスが美しく生まれ変わりました。敷地は緑と果樹園に囲まれ、建物は3階建て、1階はリビングやキッチン、大きなテラスをもつパブリックゾーン(昼間過ごす場所)、2階は寝室、バスルームなどプライベートゾーン(夜過ごす場所)、3階の屋根裏部屋はスタジオを兼ねるワーク&リラックスゾーンとしています。
建物外観のメインは南、冬でも暖かい日差しを受け自然の恵みを最大限に活用します。
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空間デザインは、日常の多忙な日々から開放された自由な休日に、身も心も回復でき、体のバランスを整える場所をコンセプトとしています。

★1階(Pianoterra)
フロア全体に対し個性的な空間づくりを心掛けたプロジェクトであり、“ここにしかない”場所を目指しました。天井まで伸びる家具をフロアの中央に配置し、区切られたそれぞれのスペースの中心でトーテムポールのようなシンボル性を持ちました。それぞれのスペースもまた変化のある空間となり、同じフロアで一緒にいる感覚の中、自由に違う使い方ができる、そんな場所が出来ました。
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暖炉、使用する薪の収納場所も、中央の柱家具は四面それぞれ細かいデザインと機能が配されています。
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シンプルで明るい水回りです。壁から直接出ている蛇口、収納家具、無駄のない造りです。
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天然建材や自然素材を選択、オーク材で床を貼り、壁もオーク材と漆喰で仕上げています。どちらの材料も実用的かつ体に優しい快適な材料と言えます。

ガーデンにはイペ材を貼りました。木材を使用したことで、湖の風景からデッキを介してリビングまでが視覚的に繋がりました。デッキにはバーベキューキッチンも設備し、上部にはしっかりとした屋根、周囲もウッドフェンスで囲み、アウトドアリビングの完成です。

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デッキラインには長いプランターを設置、生垣で囲うことで、リビングからの連続感が引き立ちます。
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玄関は自然石材を混入した洗い出し舗装しました。凸凹ラインに植栽を配し楽しい風景です。
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★2階(Primo piano)
プライベートゾーンもシンプルに広々と、ウッドと漆喰の温もり、太陽光を浴びて気持ちのいい朝を迎えられそうです。
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1,2階をつなぐ階段、光の取り入れ方も素敵です。
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★3階(Secondo piano)
ワクワク感のある屋根裏部屋、屋根のラインが天井にあると、いつも何かドキドキします。
基地のような、自分だけの場所のような・・・天井の低さがそうさせるのでしょうか?
天井の高低は、高いだけがいいわけでなく、高低差の変化が楽しさを作り出すのでしょうね。
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次回は彼らの現在進行形のプロジェクトを取材します。


遅ればせながら・・・今年もどうぞよろしくお願いします。
ざっくばらんなご意見ご感想コメントを頂ければ嬉しいです(Facebook上でも)
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★北イタリアの建築家 BURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIの仕事★

以前、こちらでもご紹介しました若い2人Eliza(エリーザ)とDavide(ダヴィデ)によるユニット+Paolo(パオロ)、環境共生建築を得意とするグループが最近のプロジェクトを紹介してくれました。
もともと彼らの物件の造園エリアを手掛けたPiante MATIの紹介で知り合い、石造りの印象が強いイタリア建築の中、木造、エコに特化した作品に興味をもって取材をしたのがきっかけとなり今でもやり取りをしています。

以前の記事(Japan Design Net内)
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/42/index2.html

今回は最近竣工しました集合住宅、個人邸のご紹介と、現在進行形の物件のご紹介を3回に分けてご紹介していきたいと思います。

★プロジェクト①★
edificio-GI
http://www.burnazzi-feltrin.it/it/opere/edificio-plurifamiliare-GI.html
設計・デザイン:2009年 施工:2010-2012

北イタリアのスイスとドイツ国境に近いTrento(トレント県)にあるLago di Caldonazzo(カルドナッツォ湖)の湖畔に建てられた環境共生建築(集合住宅)、施主は不動産業を営む企業です。
湖は南北に長く、敷地は湖の東、Ischia Pergine Valsugana(ペルジネ ヴァルスガーナのイスキア村落)の斜面地にあります。
●写真の真ん中にある白い建物です。風景に溶け込んでいますね。
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風景になじむ色彩、素材、省エネルギーとしての設備の工夫など、国内、県内で決められている内容に基づき設計を行い、これによって環境共生建築としてのランクがあり、称号が与えられます。
●この土地の色彩、素材を研究しました。
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この建物は環境共生建築としてランクはA+(年間消費25kw /㎡)、気密性の高い居室、集合ボイラーからの暖房、床暖房の工夫や低放射率ガラス材、断熱材、換気のコントロール、建材の選択などトータルで省エネに貢献していないと認められません。CO2排出量軽減に貢献すべくカラマツ材の使用も積極的に行っています。また給湯は太陽光パネルでまかない、季節に応じた太陽エネルギーを利用も考えられています。
●建築断面です。
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4階建て、3家族の集合住宅(分譲)、最上階は3階からのメゾネットタイプです。現在、地上階(1階)と3-4階メゾネットにそれぞれ住んでおり、2階はバカンス用の別荘として購入された家族がいるそうです。
湖に面して大きな窓の連続、美しい風景を一望できる素敵な住まいです。斜面地で隣接する建物も離れているので、一年中日当たりがよくいつも季節を感じられる自然共生住宅と言えるでしょう。
●全体平面図
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●地上階(1階)とメゾネット最上階プラン
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●外観スケッチと立面図
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斜面地ですので、メインの道路(下)からは車庫出入りとメイン集合玄関があり、上部の道路からのサブ玄関があります。開放感のある外階段は風景に包まれながらそれぞれの部屋にアクセスでき、住民同士のコミュニティもうまく繋がりそうです。

フォルムは非常にコンパクトで、まとまりのある形状を造り上げています。屋根ラインと壁面が連続するように最上階バルコニー手摺もラインに沿って斜めに設置、湖に向かって張り出しているバルコニーが個性を発揮していますね。これは彼らが意図したデザインです。外観の色彩は、面はアイボリー、土地の風景の色に馴染むように大地の色を選んでいます。埋め込まれた形の奥行きのある窓やはき出し窓、張り出したバルコニーには濃い目の色にしています。形も色も、この場所に自然に佇むやさしいデザインが伝わってきますね。
●建物全景
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●張り出したバルコニーからの眺望は切り取った絵画のようです。
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●斜めに設置した手摺ラインがすっきりとシャープですね。
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●階段室の上、面白いですね。現地産の石ポルフィードが敷いてあります。
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●壁は洗い出しです。骨材はこちらも現地産のポルフィード、雰囲気のいい仕上がりとなっています。
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彼らは日本やアジアの建築家とのコラボレーションや、アジア圏内での設計業務にとても興味を持っています。一緒にやってみたい方、ご興味のある方、よかったらディスカッションしてみませんか?

では次回、No.2は同じ湖畔に建つ個人邸のご紹介を予定しています。
もしかしたら年明けになってしまうかも??しばしお待ちください・・・・

★写真の著作権は全てBURNAZZI FELTRIN ARCHITETTI& Paolo PEGORETTIに帰属します。
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