カテゴリ:JDN(ウェブ記事抜粋)( 28 )

過去の記事の抜粋(一部引越し)をします

JDN47 アバクロンビー&フィッチ パリ店の大きな壁面緑化(最終回)
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/47/

ニューヨークが拠点であるファッションブランド、アバクロンビー&フィッチ(以後A&F)パリ店の見事な緑の壁をご紹介します。
デザインはニューヨーク在住の女性ランドスケープアーキテクトのクインシー・ハーマンド氏、彼女の繊細で美しいデザインを形にしたのはアンドレア・マーティ氏(PianteMati)率いる施工担当者たちです。
ネオクラシックのフォーマルガーデンをコンセプトにした今回の作品、通常こういったクラシックガーデンは長い年月をかけて少しずつ構築し美しさを保つものなのですが、アンドレアたちは数か月で完成品を仕上げました。
特筆したいのは6メートル~12メートルもの高さの壁への大きな壁面緑化、面積にして約1000㎡を50000ポットのアイビーで包んだことです。これはPOLIFLORと共に研究を重ねて作り上げたものです。

2011年5月に完成し、パリの有名なシャンゼリゼ通りにオープンしました。
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アンドレア氏
 「このプロジェクトはA&Fの指名コンペにて取得したものです。施工期間は秋から冬を経て春の竣工、植物にとっても厳しい季節でした。非常に難しく複雑なプロジェクトでしたので、高度な技術とそれを扱うレベルの高い職人総出で取り組みました。その結果がこの美しい仕上りです。また700㎡ほどの庭園はA&Fの美しい店舗を惹き立てる大事な場所であり、来店客は必ずここを通ってお店に入りますので素敵な緑のエントランスアプローチが必須でした。何といっても毎日5000人という来客数ですから!」


シャンゼリゼ通りに面した門扉より続く長いアプローチを経て、店舗に到着します。
壁面緑化の高い壁と手前の生垣、2重の緑がアプローチに厚みを持たせ、訪れる客たちは中が見えないワクワク感を味わいながら歩き、庭の奥に見える更にゴージャスな玄関に迎えられます。
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何もなかった壁に緑を這わせ、短時間で成長を遂げる技術と努力が想像されます
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施工中の状況や竣工写真の続きはこちら →JDN47
デザイナーの話や店舗のオープニングイベントの様子もご紹介しています。
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過去の記事の抜粋(一部引越し)をします

JDN46 ローマバラ国際コンクール
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/46/

Premio Roma per Nuove Varieta di Rose
Dieci nazioni in gara per il Premio Roma 審査の様子が公開されている。
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1933年からローマ市で続く伝統あるバラの国際コンクールには、毎年ヨーロッパを中心に世界各国から新品種が出品されています。初回のコンクールは別の場所で開催され、1950年から現在開催されている場所のIl Roseto Comunnale(ローマ市立バラ園)に移りました。
バラの成長過程なども審査の対象となるため、1年間、常に観察が必要とされます。審査員はバラの専門家はもちろんのこと、建築家、造園家やアーティストなど多方面にわたるメンバー約100名、それぞれの視点で個性的な審査が行われます。
日本からも植物専門のジャーナリストや植物研究者が名を連ねています。
さらに“幼苗”や“香り”など特殊な審査を行うメンバーがこの中から別途選出されています。
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審査部門と概要はこのような内容がベースになっています。
HT部門
バラの新種のひとつで大輪、四季咲き、香りが強く、1本の茎に1つの花という特徴がある。黄色や青など珍しい色の品種改良も盛んに行われている。

群咲種部門
HT種と相対して、1本の木にたくさんの花が咲く種類(多開花、クラスター)で通常、花はHTより小さめ、ボリュームも低木程度のものが多い。

灌木部門
公園やガーデンに相応しい種類という意味で、コンパクトで美しい形、花だけでなく葉や枝張りの密度、1年間に数回咲き続けるかどうか? 病虫害の抵抗力などが審査対象である。また花についてはピーク時の美しさだけではなく、花が枯れる時期も重要で、落ちる花びらの美しさもこの部門では大切な要素であるという。

パティオ/ミニチュア部門
鉢や小さなスペースでの栽培に適した種類

グランドカバー部門
低木よりさらに低く、グランドカバーとしての這性バラ種

子供審査部門
ローマ在住の子供たちの目で美しいと感じる花を選出することで世界のバラに触れてもらおうという試み

香り部門
花の香りの良さに特化したもので、花の形状や色は審査の対象にならない。

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審査日の夜は表彰式を兼ねたディナーパーティが行われました。
司会を務めたGianni Alemanno氏:ジャーナリストによる公開写真はこちら
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詳しい話はこちら →JDN46
コンクールの歴史やバラの写真、会場となる公園の情報も多く載せています
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JDN45 EuroFlora 2011 エウロフローラ
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/45/

5年に1度、ジェノバで開催される花の祭典エウロフローラの誕生は1966年でした。
以前から開催されていたベルギー、ヘントの祭典floralies of ghentからインスピレーションを受け、わが国でも!と企画され、開催に至ったものです。
ヘントは「花の都市」という別名をもち、floralies of ghentはエウロフローラの100年以上も前1808年に誕生した歴史の長いイベントです。

 誕生から早45年、エウロフローラはイタリア国内での地位を確立してきました。最初は花卉業界、切り花を中心とした屋内展示(フラワー部門)が中心でしたが、徐々に屋外展示(ガーデン部門)も発展し造園業者、生産業者の活躍の場が増大してきています。最近ではガーデン部門を目的に訪れる人が多く、エウロフローラの重要なポジションとなっています。

Euro Flora 2011

初年度からこの祭典に参加しているPiante MATIのFrancesco氏に話を聞きました。
 「エウロフローラはイタリア唯一の国際的な花卉・造園イベントと言ってもいいでしょう。小さな市場のようなイベントは国内でいろいろありますが、この規模はここだけだと思いますね。初回の祭典はピストイア代表として数社がグループになって参加し、父Miro MATIが中心になってプロジェクトを進めました。初回の金メダルの中心は“美しい庭のプロジェクト”と“植物のクオリティ”でした。
その後我々は、ほぼ毎回ピストイア代表として出展し、多くのメダルを獲得し続けてきました。金メダルには多くの項目があり、植物そのものへの金メダルもあります。例えば、一番美しくクオリティが高いマグノリアに与えられる“マグノリア賞”、同じ意味で糸杉には“チプレッソ賞”と、数えきれないほどの賞名があるんですよ。」

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2011年Piante MATIは、イタリア農務省(農業省)のための庭園を出展しました。
「今年、我々が農務省のためにデザインしたブースをご説明しましょう。
コンセプトは“イタリアの植物の魅力とクオリティの紹介”です。実際に、我が国の北から南、全土で生産されている代表種をレイアウトしました。樹木から地被類まで、生垣、ハーブや園芸花卉、観賞植物、柑橘類など、また特質な地中海性植物や適酸植物(アジサイ科、アザレア・ツツジ科、アセビやカメリア・ツバキ科)や装飾の代表であるトピアリー(ツゲ類・イチイ類)など、イタリアの植物を来場者に見てほしいというアイデアからきたものです。」

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その他たくさんの展示やイベントが行われ賑やかです
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このイベントの詳細はこちら→ JDN45
個性的な展示や情報が満載です
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JDN43 トスカーナの屋上庭園、屋上緑化事情
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/43/

イタリアにおける人工地盤上の緑、特に屋上やバルコニー事情についてPiante Matiのフランチェスコ氏を取材しました。プロに委ねる屋上緑化、庭園の仕事はまだ少なく、そのほとんどは植栽工事、それも花壇を作るのではなくプランターを並べる程度が主流だそうです。
それでもPiante Matiは国内外の人工地盤の緑を手掛けるメーカーと新しい試みを進めています。

幾つかのプロジェクトを紹介して頂きました。
モンテカティーニ(トスカーナ)の個人邸テラス
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フィレンツェの屋上テラス
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「私たちの提案は、テラスの内側を包み込むように植物を配し、成長を促すことです。生垣のように見せるため、セイヨウヒイラギの鉢を外周に並べます。花をたくさん咲かせ、鉢を覆う勢いで成長する種として、アベリア、セアノサス(カルフォルニアライラック)、這性ローズマリー、花期が長く白からピンクに変わっていく様が美しいエリゲロン・カルビンスキアヌス(ゲンペイコギク)などをベースに多くの種類を計画しています。」

プラートの屋上テラス(07-08設計・施工)
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屋上庭園やメーカーのご紹介はこちら→ JDN43
屋根や壁面の興味深い緑地も載せています
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JDN42 北イタリアでエコハウスを設計する建築家グループ
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/42/

近年、イタリア国の建築基準法に基づいた上で環境配慮建築を計画するための条例が出来ました。
国の機関Casa Clima(カーサクリマ)によるランク付けの検査があり、レベルはA+、A、B…と続くが、ラベルを貰えるのはBランクまで、主に住宅、ホテルに焦点を当てており、ハイランクに指定された建築の壁にラベルが貼付されます。
このランクにより建築の価値があがります。将来の売却や賃貸料、ホテルの宣伝効果にも大きく影響があるそうです。
Casa Clima

トスカーナ地方でも少しずつ環境配慮住宅や学校、宿泊施設がラベルを取得しています。トスカーナの丘の農家やワイナリー家では、ソーラーパネルを設置する家も出てきました。イタリアは今日でも電気供給量が安定せず、田舎では突然電気が途切れることも多いため、自家発電システムは生活必需品になっていくかもしれません。
このように建築業界でも環境にやさしい天然建材の使用、冷暖房を減らすための壁や屋根の工夫、太陽熱の利用などエコハウスへの取り組みが始まっていますが、まだまだ大都市や裕福な町などの限られた地域が主流です。
北イタリア、オーストリアとの国境に近いTrentino Alto Adige(トレンティーノ アルト アディジェ)州で盛んに動き始め、多くのエコハウスが生まれています。
トレンティーノ アルト アディジェでは天然建材として主に木材に注目していて、イタリアでは珍しい風景に出会います。
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上記のエコハウスでランクA+を獲得した建築家グループを取材しました。
Gruppo Pegoretti
Burnazzi Feltrin architetti
両事務所はカーサクリマの公式講習を受講しており、環境配慮型住宅の専門家として動いています。

崖地(斜面地)にある住宅リフォーム、クライアント(夫婦)は省エネルギー住宅と出来る限り木材を使うことを望んでいました。

■場所:ペルジネ ヴァルスガーナ(トレンティーノ アルト アディジェ州)
■面積:延床面積約430平米(上部2層リニューアル分:一部増築部、バルコニー含)
■期間:2006-2009年(設計→竣工)
■家族:夫婦2名
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計画のスタートは現状把握から始まりました。既存建物の現地調査及び実測、構造状態、設備導線を確認すると共に、リニューアル前の建物のエネルギー消費量も把握しなければなりません。

 「既存建物は、制限すべきエネルギー、現状維持、新たに必要なエネルギーを認識し、必要なコストの調整と再生不可能なエネルギーの消費の排除が必要でした。ようするに省エネ住宅にするための状況把握と整理、調整です。また住む上でも、質の高い(省エネ)生活状態を保つ必要があります。外部環境からのエネルギー供給、再生可能なエネルギー源量もデータが教えてくれるでしょう。
 この家の形状や条件を見ると、どうしても南西がメインファサードになるので、特に夏、西日の過剰加熱時が大きな問題でした。」


夏の日差し対策や冬の暖房時の問題を把握していくことが、消費エネルギー量の軽減対策に繋がります。カーサクリマの設定する数値はm²当たりのキロワット数が決まっており、それによってA、B、Cとランク付されることもあり、規定の消費エネルギー量をクリアするべく設計が行われます。
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リフォーム前はこちらです
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ファサードを包んだのは、この地域の環境共生住宅設計で注目される天然木材、カラマツでした。構造に関わる部分は鋼材とプレハブ工法の木材の混合、外壁はプレハブ工法木製パネル、この材もまた環境配慮住宅の数値に貢献しています。

 「天然木材、そしてカラマツを選んだ理由はいくつかあります。木材が古い時代から使われてきたことは、ここトレンティーノの地でも同じです。この地の農村建築の歴史を現代に繋ぎたいと考えています。家は、石を基礎に木を柱や梁にして造られてきたのです。カラマツは長い年月のあいだ利用されてきて、現在もそれは変わりません。例えばバルコニーやデッキに…。カラマツは強度もあり特殊な加工や処理をせず長い年月保たれますし、時間と共に灰褐色に変化をしていきます。家のファサードの色が変わっていくなんて、素敵じゃないですか!」
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内装材にもカラマツ材を多く使用しています。人間の健康を害さず快適な環境をつくる材料だということで床、壁、家具に使われています。ガラスはリサイクル材、バスルームにはライムストーンを貼りました。この材は大昔から体に優しい建材として、バスルーム、特にトルコ風呂に使われてきたものです。
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作品の詳しい話はこちら→ JDN42
イタリアのエコハウスの詳細も載せています。
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JDN 41 フィレンツェに住まう人々―7
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/41/

Alessandra(アレッサンドラ)とパートナーのSergio(セルジォ)は、フィレンツェの街のチェントロ(中心部)から徒歩30分ほど、静かな住宅街に住んでいます。取材時は2人でしたが、現在は1歳の女の子がいる新生活を送っています。

アレッサンドラ
 「この辺りはとても住みやすく、チェントロに近いけれど渋滞に巻き込まれない、ギリギリの場所です。私のオフィスから近く僅か700メートルほどの距離で、毎日歩いて通勤しています。
この部屋は最上階なので、とても明るく風通し抜群! 静かだし一目で気に入りました。隣接する建物が眺望を遮らない建物の配置や、間取りそのものも決め手でした。リフォームOKなことも!
私たちのリフォームコンセプトは伝統あるトスカーナ、特にフィレンツェ特有の住宅スタイルに現代のモダンスタイルを融合させることでした。」

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図面はアーティスト・デザイナーであるセルジョ氏が描いてくれました。
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玄関ドアを開けるとモニターと音楽が迎える空間
 「ここはただの玄関スペースで、通過動線に過ぎないのに部屋に匹敵する広さでした。いっそのこと部屋にしてしまおう! と机、パソコン、モニター、音楽を流すスピーカーを備えました。仕事場であると同時に、玄関を開けて最初に迎える部屋というイメージです。モニターの映像とスピーカーから流れる音楽が来客を迎える…そんなイメージです。ここから左方向にダイレクトに続くのはダイニングキッチン、さらに進むとバス&トイレ、そこを通過するようにして寝室に繋がっています。右方向にはリビング、さらに奥にはダイニングが続いています。」

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家の中心となるリビングルームはやさしい雰囲気に
 「リビングでは、まず出入り口の枠部分を変えました。半円アーチだった枠を存在感のある木製のフレームに変え、厚み部分にスポットライトを埋め込みました。そして全面的に壁を塗り直しました。選んだ色は“グリーン”ですが、イメージは厚みのあるグリーンガラスの色、深い水の色です。ホワイトとの配色により、さらに深みのある色として目に映ります。テレビのフレームはドアフレームと同じデザインにしました。ソファやテレビ台は自分たちでデザインし、地元トスカーナの職人さんに製作してもらった作品です。壁に描かれた円は“的”を表したものです。セルジォがとても好きなシンボルで、デザインスタジオのHPにもシンボリックに描かれています。的はふたつの円が繰り返され、その中心の点に存在するものが私たちの探している正しい答えだと信じている、そんな意味が込められています。」

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壁一面の飾棚書庫とロールスクリーン

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サーリネンのテーブル&チェア
 「ダイニングはクラシックなデザインを選びました。テーブル&チェアはエーロ・サーリネンのものです。イタリアにおいて、彼はデザインの世界の代表的な人物として認識されています。特にチューリップチェアは有名ですよ。」

取材にあたり、写真はすべてセルジョ氏の作品です。
フォトグラファーとしても仕事をしている彼のショットはとても個性的でした。

リフォーム後の雰囲気をもっとご覧になりたい方はこちら→ JDN41
アジアが大好きな2人が集めた小物類のレイアウトも素敵です。
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JDN40 素敵なスパ空間を提供するフィレンツェのデザイン事務所
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/40/

インテリアデザイナーの大富佳枝さんは、パートナーの建築家Mauro(マウロ)氏と共にスパ空間のデザインを手掛けています。
1990年に設立したSPAPLAN社は、これまで多くのスパやリラックス空間を作り上げてきました。
イタリア国内はもとより、ヨーロッパだけで無くロシアやエジプト、UAEなど世界にも発進しています。

SPAPLAN
シニョーリア広場を見下ろす素晴らしい立地です
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プロジェクトは、スパ空間をメインとしたデザインをテルメやホテル、個人住宅などが多いようです。
大きなスパ展示会やイベントへの出展も数多く手がけています。

Terme MANZI Resort & Spa(2002 Ischia)歴史的に名高い老舗のホテル
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JW Marriott Tiberio Palace(2003-2006 Capri)カプリ島の中心地にある5つ星ホテル
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Private Suite “TENDER TO”(Satrunia)
リゾートホテル敷地内のオーナーのプライベートハウス
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SPA DESIGN 09 ECO SPA(Milano)
毎年ミラノサローネの時期に合わせてスパデザインの展示も行われる
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詳細の話の続きはこちら→ JDN40
彼らの日々の働き方やその他多くのプロジェクト写真も載せています
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過去の記事の抜粋(一部引越し)をします

JDN38 蓄光材の可能性を追求するモデナの会社
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/38/

イタリア北部エミリア・ロマーニャ州のモデナにあるLucedentro(ルーチェデントロ)社を取材しました。
Lucedentro s.r.l
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Luce=光、dentro=中へ、その名の通り“光”の素材を利用した製品を生み出す会社であるが、その光源に特徴をもつ。それは蓄光材という材料で、太陽光(紫外線)や人工光、蛍光灯などの光からエネルギーを蓄え発光し、電力を使わないエコエネルギーとして注目を浴びています。

la fotoluminescenza(ラ・フォトルミネシェンツァ=フォトルミネッセンス)
ルミネッセンス(Luminescence)とは、物体や物質が吸収したエネルギーを発光の形で放出する現象を意味し、特に光によるエネルギーを吸収し光を放出(発光)することを「フォトルミネッセンス(PhotoLuminescence)」、通称PLと表現します。

蓄光材は暗闇でも残光します。残光時間も長く、一番強く発光するのは数十分程度ですが、その後はゆっくり下降しながら数時間きえることはありません。
例えば突然の停電、部屋の一部に蓄光材を利用した何かがあれば、そこだけ急に光ります。
暗闇にだんだん目が慣れ、落ち着いた頃にはやわらかい発光に変化していきます。

インテリア、エクステリアをはじめ、標識やサイン、夜間の安全対策製品などにも活用されています。
この材料の原型は“粉”、染色顔料ですので、あらゆる素材と混ぜることが可能、どんな形にも対応でき、可能性が広がる興味深い材料といえます。

グラス:樹脂材に蓄光粉を混ぜて製作した文字シートを接着
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ヘルメット:Ber racing Italyとのコラボレーションで実現したArai Zebra
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建築やランドスケープとのコラボレーションも数多く手がけ、日々新しいことにチャレンジしています。
建具や家具の機能を持ち合わせた装飾美の追求や外部のモニュメントやオブジェクトデザインに取り入れた例を紹介します。

ガラスパネル:カラーのみのシンプルなものから、模様入りの個性的なものまで自由な発想が可能
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ランドスケープアート:外部空間や水景との光の融合が美しく、ライティングプランをより豊かに
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シンクのカウンター:昼景は普通のガラス製カウンター、夜間の淡い光が幻想的
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モザイクのバスタブ:小さなタイルひとつひとつに蓄光材顔料を塗布したモザイクタイル
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詳しい話の続きはこちら→ JDN38
こちらにも多くの写真や、彼らの手がけたプロジェクトやイベントを載せています
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JDN37 フィレンツェのど真ん中にアトリエを構える女性画家
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/37/

フレスコ画から近代絵画まであらゆる画法の腕を持つ画家Francesca Tangocci(フランチェスカ タンゴッチ)さんを取材しました。
Francesca Tangocci Studio Artistico
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フランチェスカさん
 「小さい頃から絵を描くのが大好きで、絵を描いて、その絵にでストーリーをつけてお話してみるという遊びが好きでした。
イタリアでは高校から、芸術・文系・理系など分野に分かれて進むようになっているのですが、私は芸術分野に進みました。その後Accademia di belle arti di Firenze(アッカデミア ディ ベッレ アルティ ディ フィレンツェ)を卒業しました。
実践に繋がる画法をとことん勉強しましたよ。本来のフレスコ画の技法も取得しましたが、今ではコストも高いし時間もかかるしでほとんど依頼はありません。
ある時、従兄弟に肖像画を頼まれたことがありました。偶然にその肖像画を見た画廊のオーナーが気に入って下さり、仕事の依頼が来るようになりました。それから数年はいくつかの画廊を通して販売していました。

1997年にフィレンツェ市内の中心地にアトリエを開いて個人で活動をスタートしました。「絵を描く」というカテゴリーならどんな依頼でも受けますが、メインの仕事はカンバスに描く絵画の複製や肖像画、建築物に描く天井画や壁画です。オリジナルの絵画は今のところ製作していませんね…オーダー対応だけです。仕事と家事・育児と両立、時間に制約があるので依頼された仕事をこなすので精一杯と言うのが正直なところです。」
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アトリエ開設から約1年後、メキシコ人とイタリア人のご夫婦の目に留まり、彼らの邸宅に絵を描く依頼が舞い込みました。彼女はこの仕事のためにメキシコに2年間移住することになりました。

フランチェスカさん
 「ご夫婦とはフィレンツェで知り合いました。ご旅行の際に偶然アトリエに立ち寄られたのです。奥様がイタリア人でしたので、主に彼女からのコンタクトでした。
当時自邸を造られている最中で、内装に描く絵のご相談を受けたのです。98年から移住することになりました。クライアントの希望はフィレンツェを中心としたイタリア建築にあるフレスコ画をイメージしたいということでしたので壁と天井に描くデザインについて彼らと何度も話し合い、描く絵を一緒に決めていきました。絵画の本を見たり、イタリア建築に描かれている実際のフレスコ画からのコピーだったり、実際に訪れてスケッチしたり写真を撮ってくることもありました。
 今回のデザインは、Palazzo Vecchio(ヴェッキオ宮殿)とVilla Medicea La Petraia(ペトライア邸)のフレスコ画が主な題材でした。その他Giardino di Boboli(ボーボリー庭園)をイメージしたもの、Giovanni Battista Tiepolo(巨匠画家ティエーポロ)の模写もありますし、幾つか私の創作デザインの場所もあります。前述のようにクライアントと何度も打合せして決めていきました。」
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彼女が描いた部屋は12部屋、これでも1階だけという大豪邸でした。

画法や描く際の試行錯誤の様子はこちら→ JDN37
フィレンツェに戻ってからの仕事や生活もお伝えしています。
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過去の記事の抜粋(一部引越し)をします

JDN33 エルバ島ブティックホテルのリニューアル
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/33/

夏のリゾートホテルのリニューアルをPiante MATIが手がけました

フランチェスコ氏
「Hotel Ilio(イリオ)は家族経営のブティックホテルです。経営者の父が亡くなって息子テスタ氏が受け継ぎ、今回の改装計画を決めたのです。内装とガーデン全体のリニューアルです。
2007年の冬、テスタ氏が我々のウェブサイトを見てコンタクトをしてくれました。
テスタ氏の要望は既存の大きな木を出来るだけ残す方向で、価値の低い荒れた木は撤去しながら、新しい木も植栽も特徴のあるものを入れたいということでした。我々は植物の整理+新植を中心にテラスやガーデンの舗装やエクステリア家具も合わせてご提案しました。」
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「第一段階として既存樹木の剪定整理とガーデンの中に無秩序に散乱してしまっているプランターを新しいガーデンデザインの中に並べなおしました。既存の整理が終わったところで、灌木類や新しい木を植え足しました。第二段階で土が見えている部分には大理石の小石を敷き詰めました。色は白、クリーム色、グレーの3色を混合しました。また新しく美しい色の植物や花類を加えました。かかった時間はトータルで1ヶ月ぐらいでしたが、実働1週間弱、ガーデン施工作業は3人+ツリークライマーが1人加わりました。かなり大きな海岸性の松Pinusmarittima(pino marittimo)の剪定には資格保有者が必要だったのですよ。オフシーズンの2月に依頼を受け、提案を経て3月には仕上がりましたからスピーディな仕事だったと思います。」

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「今回、あまり大きめな樹木の新植がなかったので、小さめのバンに低木や苗を詰め込み、車ごとフェリーで移動しました。島の道は細くてくねくねした道が続きますので、小回りのきくバンが一番動きやすかったですよ。ピストイアから現地までは船の時間も含めて片道3~4時間です。トスカーナ州に位置するエルバ島は美しい上に、近くて便利なリゾート島なんですよ」

Hotel Ilio
ホテルイリオは、エルバ島の北西に位置するCapo Sant'Andrea:サンタンドレア岬にあります。観光客で賑わうフェリー着場や中心の街からかなり離れているのでプライベート感が満喫できるホテルです。
内装もイタリアンモダンに生まれ変わり、客室はそれぞれにテーマを持ったデザイン、名前がつけられました。レモンルーム、グリーン、ブルーと色をテーマにした部屋、岬の名前、海の部屋など個性的で楽しい部屋に生まれ変わりました。


こちらにリニューアル後の写真を多く載せています→ JDN33
エルバ島滞在をお考えの方、静かなエリアもいいですよ。
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