カテゴリ:LAVORO(仕事)( 34 )

シエナの事務所Citera Studioの作品を紹介します(前回の続き)

Le Ville di Porta Romana

シエナの中心地、城壁に近いエリアに造られた高齢者施設とアルツハイマー専門介護施設の紹介です。
両施設は道路を挟んで向かい合っています。
通常、この種の施設は郊外や田舎に多いのですが、ここは歴史保存地区に隣接する施設としてかなり珍しく貴重なものと言えます。
高齢者施設の方のエントランスです。
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2つの施設に挟まれた道路、ポルタ・ロマーナ(porta Romana:ロマーナ門)がすぐそこです。
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◆高齢者施設◆
JDN26のプレゼンテーションボードをもう一度ご紹介します。
図面上右側の施設2棟です。コの字型の建物は中庭と芝生の庭を囲むように建っており、離れの建物の方は香り豊かなハーブ中心の前庭になっています
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メイン棟の藤棚に包まれた芝生の庭です
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サブ棟の前はハーブや花の香りが漂います
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各個人の部屋の窓に面して屋上庭園があり、こちらもハーブを植えています。完成後4年目に入りますが
多少植物の手入れが必要になってきました。今後、施設とのメンテナンス相談です。
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屋上庭園から芝生の庭を見下ろすとバックに大きな森が見えます。
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既存の森を保存しながら、散策路やベンチなどを整備し、ゆっくり歩いたり、車椅子で移動したり、休憩したり自由に時間を過ごせる場所を計画しています。
ハーブや花の香り、池の水の流れる音、五感を刺激する場をちりばめ、高齢者、患者の精神面でのケア、運動能力を取り戻す場として機能するよう考えられている庭です。

◆アルツハイマー専用介護施設◆
こちらも図面でお分かりのように2つの建物に分かれています。
外側のみの見学となりましたが、基本的にハーブや花類で包まれ、車椅子や移動ベッドでも移動できるように舗装部が広くつくられています。
奥の芝生広場では、徒歩訓練可能な方がリハビリをしていました。

メイン棟のエントランスです
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ゆったりとした舗装のハーブガーデンです
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ガーデンデザインはCitera Studioの2人、植栽工事はPiante Matiのメンバーです。
トータルで2000~2500種類の植物が新たに植えられました。森の中はもともとある樹種に則りこの地に合う植物を足しています。
今後の使い方、植物療法の取り入れ方、メンテナンス手法が大事になってきそうです。
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Citera Studio
シエナのランドスケープデザイン事務所です。
Vito(ヴィート)氏とRiccardina(リッカルディーナ)夫婦で営んでいます。
以前、こちらJDN抜粋編でもご紹介しました。

自宅兼オフィス、いつでもお客様はウェルカムのアットホームな事務所です。
リビングダイニングは作業場、打ち合わせ場所としても使いますが、もちろん食事会、パーティも。
書棚にはたくさんの本が並び、日本庭園やアジア建築の本も多く置かれています。
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パソコン作業はこちらで行います。
コンピューターグラフィックを駆使する物件もあれば、フリーハンドスケッチを好まれるプロジェクトもあるので
その都度使い分けています。
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彼らがこのマンションを購入した大きな理由は大きなテラスの存在です。
シエナ近郊では、こんなに広いテラスがある家はとても珍しいとのことです。
古くなった外壁を塗装し、パーゴラを設置してアウトドアリビングをつくる計画があるそうですので楽しみにしています。
今回も広いテラスでバーベキューをご馳走になりました!
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美しいバラやハーブの鉢、これからどんどん増やしていくそうです。
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テラスからの風景、広いトラックヤードがありますが、この運動場を囲むようにして幼稚園から高校まで隣接しています。これらの建物を繋いでいる道路、地元では「学校通り」と呼ばれているそうです。
シエナの中心地から車で10分ほど、穏やかで環境の良い住環境です。
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「ここはいつでも開放している家ですよ!施主もお客さんも友達も突然来て、突然夕食会になったりテラスでお茶を飲みながら打合せしたり。友人の子供たちもやってきて自由に遊んでいますよ。日本では、こういった突然訪問がなかなか難しい?と聞きましたが、いかがですか?例えば、今から遊びに行っていいか?というと片付いてないから無理です・・・という感じとか?ちゃんと1週間後とか約束して訪問するとか?イタリア人はあまり気にしませんね~もちろん人に寄りますが、多少散らかっていても我が家はいつでもウェルカムですよ!」
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現在、2人の息子は北イタリアの方で仕事をしているため、自宅ではイタリア語を学ぶ留学生のシェアルームを提供しています。ここは自宅でもあり、交流拠点でもあり、本当にいつでも「ただいま」と帰れる雰囲気を持っていました。
2人の生み出すデザインはとても優しく楽しく、アイデアがたくさん詰まっています。その場にあった使う人のためのデザインは見習うべきことが多いです。

続いて彼らの手がけた高齢者施設を取材します。
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前回Piante MATI 造園事務所のつづきです

Studio MATI
デザイン、設計部門です。
主に私はここで終電ギリギリまで図面を描いていました。とは言っても電車の本数も少なく、終電も早いため結局スタッフさんにフィレンツェまで送っていただくことが多かったのですが…。
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◆ストゥーディオ マーティ設計事務所◆
約100㎡、1950年代の農具用倉庫を改造して2004年からオフィスとして使っています。
たくさんの人が出たり入ったりしていますが、メインでデザイン業務に徹するスタッフは2名です。
天井が高いため、フローリングの床を歩くと足音が響きます。
詳細の話はこちらへ→ JDN01”どんなオフィスで働いている?”
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現在、さらに奥の倉庫を改造中です。新鮮な食物をつかった自然食レストランと畑の一部を子供達の公園に造り替える予定です。完成したらまた取材しましょう。
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◆元:ストゥーディオ マーティ→現在は企画・事務棟◆
私が図面を描いたり打合せをしたり、主に過ごしたスタジオです。
現在は仕事のコントロールや企画、営業などをするスタッフがいます。
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ロフトがあります。ここで超VIPのお客様にプレゼンテーションをしました。
当日のことよりも、前日までイタリア人のデザイナーさんと何度もリハーサルした記憶が強いです。
要望が日本風、アジア風な庭を造りたいというものでしたので、内容の説明は私がするのですが
語彙力がついてこないため、どう言ったらいいか?どう説明すればいいか?言い回しや敬語表現まで・・・
語学教室より厳しい時期でした。
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事務所を囲む造園畑には、プロから個人客までたくさんの人が訪れます。
私が訪問した時はちょうどツル性のバラが咲き乱れており、ハーブ類の苗と一緒に豊かな香りが感じられました。
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彼らの手がけた作品も取材してきました。
そのご紹介はまた次の機会に。
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Piante MATI
大きなナーサリー(種苗園)をもつトスカーナで有名な造園事務所です。マーティ家の家族経営ですが、100年の歴史があり、イタリア有数の事務所に発展しています。
企画・営業からデザイン、施工、設備関連まで外構工事に関する全ての部隊を抱えています。
今年の春、7年ぶりに訪問しました。ここで働いていたのはもう12年前です!
時が経つのは早いですが、みんな変わらず忙しく、そしてフレンドリーで楽しい仕事風景です。

◆ピアンテマーティ本社◆
高速から繋がる道路にロータリー兼エントランスがあります。
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美しいウェルカムガーデンは植物の雰囲気やガーデンイメージを見せる大切な場所です。
お客様はここでどんな庭にしたいのか、どんな植物が欲しいのか、実際の空間で検討できます。
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エントランスホール兼受付、事務室は明るく透明性があります。
いつも人が行ったり来たり、待合のソファもあり、活気がみなぎっています。
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マーティ家3人(長男、次男、三男)がいるオフィスです。
一緒に働いていた頃の懐かしい作品も展示されていました。
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応接室です。一番最初にここで面接(?)を受けた記憶がよみがえりました。
仕事の内容の説明を受け、報酬の相談をし、デザイナーさんを紹介されました。
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造園畑の中にある事務所ですが、いつ来てもきれいです。
職人さんも出入りしているのにも土埃りも見えず、足元に相当気を使っているのでしょう。

つづく
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