カテゴリ:LAVORO(仕事)( 33 )

前回、前々回とご紹介したテラス&バルコニー雑誌のおまけ情報です。

イタリアのエクステリアファニチュアやオブジェなどは、少しずつ日本に入ってきていますが、実際はあまり見られません。
インテリアはこんなにも多いのに!と感じますが、「外に置く」ことで日本の気候にあうか?メンテナンスは?壊れたら?に加え、やはり高価であることが理由なのです。

色や形、個性的なデザインも数多くあるイタリアのエクステリア資材、ガーデン雑誌の最後でいくつか紹介しているので、HPなど覗いてみて下さい。

会社によっては友人が輸入代理をしているので相談可能です!!

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<IN PLASTICA プラスティック材>
★Plastecnic
http://www.plastecnic.com/it/

★Serralunga
http://www.serralunga.com/
光るプランターが有名です。日本にも数点は輸入されています

<IN METALLO 金属材>
★emu
http://me.emu.it/
バックボーンは軍用機、車の金属加工技術。繊細なデザインとアウトドアに強い加工が売り物です

★De Castelli
http://www.decastelli.it/it事例写真も充実していて参考になるHPです

★Viteo
http://www.viteo.at/cms/cms.php
オーストリアの会社です。Accessoires / Pflanzwandは面白い壁面緑化材です

★ALL+
http://www.allplus.eu/
アーバンファニチュアとアウトドアを扱っています。美しくシンプルなデザインのプランター付テーブルはレイズドベッドとして計画してみたい製品です

★BYSTEEL
http://www.bysteel.it/個人的には何度も見ているメーカーです。個性的で楽しいデザインが多いので使いたい!といつも思っているのですが・・・

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<IN LEGNO 木製>
★ETHIMO
http://www.ethimo.com/index.asp
チーク製ファニチュアを中心に、金属製、その他アウトドアファニチュアを扱っています

★Vascolari
http://www.vascolari.com/
初めてHPを見た時に惹きこまれる個性的なデザインと手作り感!幹をくり貫いてそのままプランターに。
同デザインのキャンドルも素敵なインテリアになりそうです

★uno piu’
http://www.unopiu.it/
10数年前からここのカタログを見て、このまま日本にもあればいいのになと思っています。
木製だけでなく、ガーデン資材一般すべてを取りそろえるメーカーです

<IN COTTO 焼物、テッラコッタ製>
★poterie de la madeleine
http://www.poterie.com/
フランスらしい可愛さと繊細さが感じられるデザインです

★POGGI UGO
http://www.poggiugo.it/
フィレンツェの会社です。土で有名なインプルネータ、テッラコッタはこの地が原点です


お時間のある時に是非HPにアクセスしてみて下さい!
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トスカーナ地方には多くの農家が残っていますが、現在は別荘やB&B、アグリツーリズモの拠点などに生まれ変わってきています。
前々回のブログでご紹介した「季刊ランドスケープデザイン(マルモ出版)89号」の記事も古い農家を購入して全面リフォームしたシエナの設計事務所Citera Studioの作品です。
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彼らは風景に溶け込むガーデンを造り上げています
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こちらはフィレンツェの少し郊外、古い農家を全面リフォームをして暮らしている友人の家です
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同じ地域には農家の名残がある家が多く点在します
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イタリアにもMezzadriaという小作人制度(分益/寄生地主制)に近い農地経営の形が存在しており、第二次世界大戦後より更に数年間、20世紀中間までトスカーナ州で続いたと言われています。
地主は農民に土地を貸し(農地)、土地内の家に住まわせていました。この家はCasa colonica(カーサ・コロニカ)と呼ばれています。通常は地主所有の古くなった元家や14-15世紀建造の修道院でしたが、特殊な例として17世紀終わり頃に現地発生土で作られた「土の家」に住まわせる地域もあったそうです。作物や家畜の50%が地主に入り、小作人の生活は厳しいものでした。

今回は当時の小作農家の家族が住んでいた家の間取り例と生活風景を紹介したいと思います。
(イタリアのある書物より抜粋)

小作農家はかなりシンプルな造り、地上階は割と広め(仕切りが無い)に台所兼居間、主に家族が過ごす場所があります。特に厳しい冬は子供も祖父母も、家族全員が暖炉の火の前で一緒に過ごし、豆を剥いたり、小さな仕事をしていたようです。暖炉のフード下には大なべがあり、いつも湯を沸かし調理や家事につかっていました。
暖炉に近い場所に台所、天火が2-3か所あり、大きさの違う三脚台が置かれていました。かまど(オーブン)では週末(金か土が多い)に1度、火を入れ、パンを焼きます。かまどの火をおこすのが週に1回であるのは、金銭的な理由です。強い火力を起こすのは高価であったため、火をおこした家庭では近所の知人友人に声をかけ、一緒にパンや肉、時にはピッツァを焼いたそうです。貧しい農家では塩無しのパンが主流で、これが現在のトスカーナの塩味のないパンの歴史に繋がっていると言われています。南イタリアでは塩味の強いパンが主流ですが、トスカーナは味のないパンが多いのです。
焼いたパンは2週間保存したようですが、美味しいのは最初の1週間までとの記述がありました。農家の家族は2-3世代が一緒に住んでいるため、一気にたくさん焼き、保存することが大事なことでした。
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同じ地上階に家畜小屋がありますが、通常はエントランスが別々で一度外に出て隣のドアから入るような作りでしたが、別の形態としては台所兼居間が2階にあり、地上階の家畜小屋には小さな螺旋階段やはしごで行き来していた造りもあったようです。冬や早朝に外へ出ず直接世話が可能ではありましたが、この形態では家畜の臭いなど、問題もあったようです。

家族は常に家の中で一番暖かい場所に集まり、祖父母の話を聞き、それをまた自分の子供に語り継ぎ、歴史や世の中のことを勉強したと書かれていましたが、テレビもラジオも無く、夜の光はランプだけ、子供たちは毎晩、大人の話す物語や昔話を楽しみにしていたようです。

地上階(1階)は台所兼居間、家畜小屋に加え、畑土や肥料置場、餌置場、貯蔵庫があります。肥料は栄養価の高い肥沃なものを備えていて、外の畑に運べるように、牛車(馬車)の通り道に直結しています。貯蔵庫は台所に繋がっていて、ワインの大瓶、酒醸造用の桶や樽が置かれています。オリーブオイルは台所で管理されていました。

2階は2-3部屋に分かれ、家族の寝室です。実際は子供たちが多く、小さい子は両親の足元に寝ていたとあります。

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トスカーナの田舎には鳩小屋(2階)をもつ農家もあり、彼らの重要な食物だった時期(1600年代の終)があります。鳩小屋の下にはブドウ干場、常に高温に設定され、ヴィンサント、コニャック、マルサラ酒の元になる乾燥ブドウが作られていました。

農家の離れ(2階建て)があります。1階にウサギ小屋と色々な種類の肥料が置かれ、2階に干し草倉庫があります。毎日、2階の干し草を引っ張りおろし、家畜に与える作業が続きました。
離れの近くに藁の山があり、同じ区画内の豚小屋、鶏小屋の敷き藁に利用していました。

フェンスで仕切られた約30m×40mの大きなレンガの麦打ち場があります。ここで農場で採れた作物の脱穀作業などを行います。
小作人農家は夏はこの麦打ち場に、冬は暖炉の前にいる生活を続けていました。時々、麦打ち場でダンスをしたりパーティをすることが楽しみでした。

麦打ち場の近くに井戸があり、源泉の水を汲んでいました。人間も動物も畑や果樹園も全てこの水で賄っていました。
農家によっては更に牛乳からチーズをつくり、木の幹をトンネルのように加工し、その中で蜂の巣を育てて蜂蜜を取っていました。養蚕もはじまり、19世紀には絹産業が急激に発展しました。蚕は桑の葉のみを食べて育つことから簡単に稼げる仕事として認識され、当時の法律で「1農家に必ず4本以上の桑を植えること」とあったそうです。しかしながら農家にとって養蚕業は金銭的に厳しく、徐々に減少し、1930年の終わりには衰退しました。

トスカーナだけでなく、イタリア各地の古い農家は多く、歴史を受け継ぎながら、新しい形に変化を続けているようです。
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今回は私が一緒に仕事をした事務所のご紹介です。ブログ内でも何度かご紹介してきましたが、また新たな挑戦をスタートしました!ので、トスカーナに住む方々、植物に興味のある方々、是非足をお運びください。
日本から観光の一環として訪れたい!方もご一報ください。ご紹介します!!

Piante MATI ピアンテマーティ

イタリア国内で有数の造園事務所&ナーサリーPiante MATIの特徴は情報発信型というところにあります。広い造園畑で植物を生産するだけでなく、新樹種を研究し生み出す、木々や土壌に優しい根鉢をつくりだしています。設計者が直接訪れアドバイスを受けたり、デザインに合った植栽計画を提案したり、設計者の決めた樹種や植物を提供するだけではなく一緒に検討し提案していくナーサリーです。もちろん一般のお客様も大歓迎の畑、いつでも自由に訪れることが可能です。ここは地域の人々に根付いた場所なのです。

経営の中心はMATI家の3兄弟、フィレンツェ大学で植物学を講義、ピストイア市と協力して町の緑化計画を行うことも多く、日々飛び回っています。そんな発信型ナーサリーが今度は植物を直接触れながら勉強できる専門学校Accademia Italiana del Giardinoとトスカーナの食文化を伝えるレストラン&産地直売Toscana Fairをスタートしました。


Accademia Italiana del Giardinoアカデミア イタリアーナ デル ジャルディーノ
http://www.accademiadelgiardino.it/
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上の写真は最初の公開講座の様子です。

第1回:1月中旬より毎週土曜日4回コース
第2回:3月~4月毎週土曜日 開校中 5回コース

講義は造園事務所内、花の種苗園内、モデルガーデンでの実地体験やワークショップ形式など様々な形で進める方針である。コースにはToscana Fairでのランチも含まれます。プロだけでなく、植物に興味のある方ならどなたでも講義を受けることが可能です。

<第1回>主な科目
気候と土壌環境
ガーデン設計における基礎知識
ガーデンと虫・動物類の関係
ガーデン施工のための工具・道具
ガーデンメンテナンス
小規模ガーデン、テラスガーデン、プランターガーデンの基礎
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<第2回>主な科目
芝生について
畑・菜園・ガーデンとしての畑
果樹
トピアリー・樹木の造形美
環境に優しいガーデンづくり
社会的関心を担うガーデン
都市の中におけるガーデンのあり方
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Toscana Fair トスカーナ フェア
http://www.toscanafair.it/

昨年の秋にオープン、トスカーナの食文化を伝える料理を提供し、またピストアイ地区だけでなくトスカーナの新鮮な食材を販売しています。日本で言うならば道の駅に近い産地直売をナーサリーが直営しているところが興味深いところです。
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上の写真はオープニングパーティの様子です

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メニューの一部をご紹介しました!

日本のナーサリーもこのように発信型になるといいなという願いもこめて・・のご紹介でした。

現在、スカイプやビデオ録画にて、講師をしないか?と言われていて、日本からの何を発信すべきか?悩んでいるところです。
上記の公園を含め、敷地内には花畑、菜園などを施工中で、今後の実演講習に繋げていくようです。イタリアの造園誌には必ずと言っていいほど登場するこの会社の規模は、イタリアの厳しい経済の中でも、どんどん上昇中です。
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前回の記事掲載に引き続き、今回も記事のお知らせです。

マルモ出版社の隔月誌「ランドスケープデザインNo.89」にトスカーナのガーデンデザインを
紹介しています。

詳細はこちら
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掲載の機会を頂きありがとうございます。

取材にご協力頂いたシエナのCitera StudioのVito氏、Riccardina氏にもこの場を借りてお礼申し上げます

Grazie a voi "Citera studio,vito & Dina" per avere aiutarmi molto!
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L'ARNO Associazione Giapponese in Toscana
トスカーナ日本人会が発行する会報第20号に記事を載せて頂きました。
(ブログに載せることは許可を頂いています)
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機会を頂き感謝しています。
ありがとうございました。

<以下内容>

イタリアの緑に注目する

今までここに記事を載せてきた人はイタリア在住者がほとんどであろう。私は約12年前にフィレンツェとローマに住んでいた。現在は東京在住であるが、機会を頂いたのでイタリア在住の方々にも日本から旅行する方々にも緑の存在に触れてほしいと思う。

一般的に街はCENTROと呼ばれる市街地を中心に城壁に囲まれている。この囲まれたエリアを「街」「都市」と呼び城壁の外側は幹線道路やPERIFERIA、さらにCAMPAGNAと続く。
城壁によって分けられるものの1つに「緑」がある。イタリアの都市計画では城壁内に「緑のスペース」は必要ないと考えられており、緑は城壁の外に「庭園」や「平原・野原」として存在するものとされてきた。都市を形成するものは建築的なもの、つまり道であり広場であり、階段、建物の連なりである。広場は人が行き交い集う広い場所として石舗装が主流、広場の個性を見せる彫刻や水景施設もまた建築的なものである。
「緑のスペース」の中心である庭園は一般的に公の場所ではなく、個人の所有物として城壁の外や郊外にある。また畑や果樹園も緑のスペースであるが城壁外に存在する。
イタリアの丘陵地に美しく保存されているヴィッラの庭、ほとんど個人所有だが予約して見学できるところも多い。春には無料公開の庭もある。イタリアの造景的、建築的庭園はどれをみても同じという印象があると思うが、デザインも構成も庭それぞれに意味があり、所有者の要望、デザイナーの意図がある。ホームページやパンフレットを見学前に読んでヴィッラごとの特徴を見つけながら見学することをお勧めしたい。日本庭園で借景や箱庭の手法があるが、イタリアの庭園でも風景を一番美しく見せるために生垣の高さを決めたり美しい風景を切り取ったイメージで配置したりと多くの工夫が施されている。
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La Foce - Chianciano Terme 高生垣が借景を強調する
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Giardo dei Bardini - Firenze 頂上は街が一望できる

ここで公共の緑、公園や並木道に触れてみよう。私が訪れた公園はヴィッラや工場など廃棄物置場の跡地であった。元ヴィッラは大きな樹々をふんだんに活かし自然豊かな公園になっている。不法投棄で酷かった土地も土壌改良を行い苗の植樹、時間をかけて再生した緑が豊かである。並木道はルッカの城壁一周に植えられた特徴のある風景やローマのトラステヴェレ地区の大きな街路樹が印象的であった。その他にも気にしていれば緑の存在はけっこうあるものなので、街歩きの際には是非注目してみてほしい。
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Villa Vogel – Firenze ヴィッラの跡地である緑豊かな公園
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parco Chici Mendes – Firenze 廃棄物置場を土壌改良した公園

在住時に一緒に仕事をしたピストイアのPIANTE MATI社、大きな造園畑とデザイン事務所をもち、ヨーロッパ中の庭、屋上や壁面などの特殊緑化を手掛けている。2013年1月よりガーデンの学校を開校する。建築家やプロ向けだけではなく一般に対してもガーデンデザインや緑の知識を広めたいと言う。
またフィレンツェのSocietà Toscana di Orticulturaでも園芸を楽しむ講義が多く開催されている。年に2度の花市場ではたくさんの苗木とガーデン資材が並ぶ。
クラシックなデザインだけでなく、イタリア国内の新しい緑のデザインや植物にご興味のある方、是非訪れてたくさんの発見をして頂きたい。
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Piante Mati Pistoia @Accademia Italiana del Giardino  公開講座
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Società Toscana di Orticultura  2012春の花市場の様子
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前回の続きです

Il Podere di Toscana(トスカーナの農園)、B&Bの中をご紹介します。

Casa di colonicaと呼ばれる古い農家をリフォームして住む家、別荘やホテル、ペンションが多く点在します。古くから伝わる珍しい形状や間取りを活かし個性的な建築に生まれ変わります。
地上階に馬や牛など大きな家畜がいたことで天井が高く、また2階バルコニーが大きく張り出している形状はファサードをより魅力的なものにします。

この農家の修復にあたり、トスカーナ発祥の貴重な材料、土やレンガなど、もともと残っていた素材をベースに使い、この土地に根付いたオリジナリティを再現しています。寸法や手順を昔ながらの手法に則り、細かい部分までトスカーナの古い文化に拘ったそうです。
天井や壁のフレスコ装飾は古くから伝わるトスカーナアートであり、イタリアのアートを体感できる美しい作品です。

玄関入るとすぐに寛ぐスペースが↓
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隠れ家的存在、屋根裏部屋、ロフトはいつでも魅力的です↓
奥の大きなフレスコ画も素敵です
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朝食はこちらで↓
焼きたてのパン、シリアル、フルーツ、ヨーグルト、ミルク・・・フレッシュなものでいっぱいでした
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冬になると暖炉の温かさが気持ちいのでしょうね↓
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階段で2階に上がると私たちが宿泊した部屋の扉が見えます↓
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部屋はシンプルですが、屋根の造りやフレスコ画が美しく、気持ちのいい滞在ができました。
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お昼頃までゆっくり?したかったのですが、朝から次の物件を見せてもらうため早々に出発、またいつか
ノンビリ滞在し、植物や菜園を見学したりプールを楽しんだりしたいものです。

★朝の光ではなかなかいいショットが撮れず、ほぼHPより抜粋写真
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B&B Il Podere di Toscana
http://www.ilpodereditoscana.it/

トスカーナの農園という名のリゾートペンション、ヴァカンスの家をご紹介します。
昔の農家の廃屋を購入し2年かけて修復、ガーデンデザインと施工はPianteMatiとその関連会社が担当しました。
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フィレンツェから約30㎞、ピストイアの町から6㎞のMontalbano(モンタルバーノ)の丘に位置しています。ルッカ、ピサ、ダヴィンチ村など近郊の町への散策にも適したトスカーナの丘を満喫できる場所にあります。

この地域は、主要都市へ移動する旅人のルートにも近かったことで、宿場や食事処、食料売場なども栄えていたようです。第二次世界大戦時1940~50年代も、この地域に助けてもらった人が多くいたと話していました。

施工中の写真です↓
街道から細い道を入ると砂利道の音、田舎の風景に迎えられ、だんだん建物が見えてくる様子が想像できるでしょうか?私たちは着いたのが夜だったので、砂利道の音だけ感じ、真っ暗闇の中でした。
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真っ暗で庭がまったく見えなかった分、朝の感動ひとしお!!
丘の緑が徐々に太陽に照らされ、全貌が見えた時には、庭に飛び出してしまいました。
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眺望の素晴らしいプールはジャグジー完備、空気が美味しい静かな隠れ家的な存在です。
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プールからの眺望です↓
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施工中の様子↓
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ここから約6haもの森が続き、気持ちのいい散策が可能です。
アンティークの井戸を中心に菜園が広がります。ここで採れた新鮮な野菜が食卓にあがります。
散策の道スタート↓
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井戸の周りに広がる菜園↓
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庭に面しての食卓やバーベキューがあります。すべて手作りです。
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施工の様子↓
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小さな倉庫兼スタッフルームですが、かわいい一軒家のようです。
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施工中の様子↓
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プールに入れる季節ではなかったことが残念でしたが、この時期は天気も微妙な中、晴れた朝を迎えられたことが幸運でした。

次は建物内のご紹介です→つづく

★写真:一部HPより抜粋、一部Piante Mati提供です
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前回のテルメの続きです

ホテル棟のエントランスは前庭+真っ白なガゼボ&ソファに迎えられます
アプローチの乱貼された石の間に芝生を貼りつけました。
一部枯れていましたが、全体的には根付いてきたようです。
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ビジター棟へのアプローチ動線です。
浅い根の芝生は根付いて真っ青、手前のオリーブも元気ですが、奥のオリーブは微妙でしたので
取り返るかも・・・と言っていました。
使われている石材はtravertino(トラヴァーチン)、イタリアの宮殿や浴場で使われる有名な石灰岩です
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レストランの中庭にもいろいろな種類の植物を植えて(左)、1年経つと強い樹種だけが成長しています(右)
意外だったのがタケ類の成長、かなりの勢いで成長しています
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斜面の花やハーブ類の苗は思いのほか根付いて成長しました(左が1年前、右がこの春)
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トスカーナの風景を一望できる芝生広場、ここで今年の夏も多くの人がリラックスな滞在をすることでしょう
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前ブログのクレーテ・セネージのエリアにあるテルメ(温泉保養地)の話です

TERME RAPOLANO SAN GIOVANNI
シエナから車で1時間ほどで、Rapolano Terme(ラポラーノテルメ)に到着します。
硫黄の香りが漂う温泉地、四季を通して多くの人々が訪れます。ホテル棟とビジター棟に分かれ、それぞれに白濁した温泉プールがあります。トスカーナの丘に包まれた素敵な場所です。
ビジターは大人15€、子供10€で1日中過ごせます。在住日本人家族も訪れているようです。
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夏にピークを迎え1日に1500人以上滞在するとのこと!屋内の温泉は少しぬるめの39度、その他マッサージやスパ、レストランも充実していてゆっくりした滞在が楽しめることでしょう。
(あくまでも仕事上の見学でしたので、温泉を楽しむことは出来ず、遠目から見ているだけでした)

この土地はクレーテ・セネージ、粘質土、二酸化炭素を多く含み、表層は砂地、白い泥の成分は石灰・・・と植物の生育に厳しい場所です。温泉の石灰が詰まるため、年に1か月閉鎖して全ての石灰除去をしています。

昨年の夏前に、荒れてしまった緑地、芝生、木々のメンテおよび新たな植樹を試みました。
依頼を受けたのはお馴染みのPiante MATIです。
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芝生を貼り、実験的にいろいろな種類の低灌木や地被植物を植えてみて、ほぼ毎月状況を見てきています。
表土として肥沃な肥料土を使ってはいても、海岸や砂地に強い材料が大きくなり、園芸品種はあっという間に枯れたようです。
また樹木は大きくなると、根も深い部分に達し枯れてしまいます。敷地内でも石灰成分や硫黄含有量などが違うため、同じ樹種でも育つ場所と育たない場所が分れます。枯れてしまったら、また別の木を植えています。
これも植えてみないと分らないため、日々実験。
同じ樹が隣同士にあるのに生育状況が全然違うものもありました。

約1年後の今、土壌成分の違いは植物の生育状況でよくわかります。
★芝生の生育が落ち着いている場所
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★手前の低灌木と芝生は良好だが、温泉経路に近い奥の方は芝生が剥げ白くなっています
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★芝生がところどころ剥げていますが、こうなると全面的に無くなってしまう確率が高いのだそうです。
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滞在客がどこまで植栽の状態を見るかは微妙ですが、やはり枯れていたら気持ちのいいものではありません。Piante Matiでは、この地に強いとわかった種類をベース植栽として増やし、ハーブや花類を添えて美しい風景づくりの為に土壌と戦っています。

つづく
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シエナの事務所Citera Studioの作品を紹介します(前回の続き)

Le Ville di Porta Romana

シエナの中心地、城壁に近いエリアに造られた高齢者施設とアルツハイマー専門介護施設の紹介です。
両施設は道路を挟んで向かい合っています。
通常、この種の施設は郊外や田舎に多いのですが、ここは歴史保存地区に隣接する施設としてかなり珍しく貴重なものと言えます。
高齢者施設の方のエントランスです。
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2つの施設に挟まれた道路、ポルタ・ロマーナ(porta Romana:ロマーナ門)がすぐそこです。
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◆高齢者施設◆
JDN26のプレゼンテーションボードをもう一度ご紹介します。
図面上右側の施設2棟です。コの字型の建物は中庭と芝生の庭を囲むように建っており、離れの建物の方は香り豊かなハーブ中心の前庭になっています
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メイン棟の藤棚に包まれた芝生の庭です
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サブ棟の前はハーブや花の香りが漂います
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各個人の部屋の窓に面して屋上庭園があり、こちらもハーブを植えています。完成後4年目に入りますが
多少植物の手入れが必要になってきました。今後、施設とのメンテナンス相談です。
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屋上庭園から芝生の庭を見下ろすとバックに大きな森が見えます。
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既存の森を保存しながら、散策路やベンチなどを整備し、ゆっくり歩いたり、車椅子で移動したり、休憩したり自由に時間を過ごせる場所を計画しています。
ハーブや花の香り、池の水の流れる音、五感を刺激する場をちりばめ、高齢者、患者の精神面でのケア、運動能力を取り戻す場として機能するよう考えられている庭です。

◆アルツハイマー専用介護施設◆
こちらも図面でお分かりのように2つの建物に分かれています。
外側のみの見学となりましたが、基本的にハーブや花類で包まれ、車椅子や移動ベッドでも移動できるように舗装部が広くつくられています。
奥の芝生広場では、徒歩訓練可能な方がリハビリをしていました。

メイン棟のエントランスです
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ゆったりとした舗装のハーブガーデンです
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ガーデンデザインはCitera Studioの2人、植栽工事はPiante Matiのメンバーです。
トータルで2000~2500種類の植物が新たに植えられました。森の中はもともとある樹種に則りこの地に合う植物を足しています。
今後の使い方、植物療法の取り入れ方、メンテナンス手法が大事になってきそうです。
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