Villa I Tatti-1

前ブログのVilla Gamberaiaの近く、フィレンツェを見下ろす丘の上に佇むヴィラです。

Villa i tatti
http://itatti.harvard.edu/

ハーバード大学イタリア・ルネサンス研究センターVilla i Tatti(ヴィラ イ タッティ)は、19世紀後半に活躍した歴史家・美術批評家Bernard Berenson(バーナード ベレンソン)が同大学に遺贈した施設です。フィレンツェ近郊に存在する16世紀以来の邸宅や歴史、文学、音楽、哲学、科学、神学、美術といった様々な領域におけるルネサンス期の研究所となっています。
ベルナルド氏と妻のメアリー氏の貴重なコレクションや書物、写真も多く残され、図書館に保管されています。
イベントも多く開催され、カンファレンス、レクチャーなどルネッサンスを語る場やコンサートが行われています。

エントランスはモダンなウェルカムガーデンがあります
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バーナード(ベルナルド)・ベレンソン(1865-1959)はリトアニア出身のアメリカ人ですが、ユダヤ人の家庭に生まれます。父は1875年一家と共にボストンに移住しベレンソンに姓を変えたといいます。
彼はハーバード大学卒業後、イタリアに移住しました。
余談ですが、有名な『ハンニバル』では、主人公ハンニバル・レクター博士はベレンソン家の親類という設定になっています。ちょうどハンニバル撮影時、フィレンツェ在住だった私ですが日本人エキストラのアルバイトを多く募集していてお声がかかりましたが、運悪く一時帰国と重なり出演できませんでした。後日映画を見て友人が何人か出演していて残念な思いをしました。

メインヴィラです。この手前の斜面にガーデンが広がりますが外からは全く見えません
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建物際のジャスミン、ゼラニウムの鉢が美しく管理されています
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メインヴィラとメインガーデンの間にもプライベート性の高い中庭があります
中庭に立つとメインガーデンとの間にもうひとつエントランスウォール(建築物)があり、大きなアーチの窓からガーデンを切り取った形で見せます。どこまでも“じらされる感”があり、気持ちが高まっていきます。上手な手法です
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ベレンソン夫妻がイ タッティ邸を購入したのは1905年、当時はガンベライア邸と同じく広大な農地を持つ農家でした。
現在美しく保存されているガーデンは1909年、ヴィラの改築、増築と共に修復されたものです。その際、トスカーナの多くの庭園を手掛けているイギリス人造園家Cecil Pincent(セシール・ピンセント氏:前ブログのLa Foceも彼の作品です)に設計を依頼しています。ガーデンとその植栽施工にあたったのはGeoffrey Scott(ジェフリー・スコット氏:建築史家で妻メアリーの古い友人)、ピンセント氏と一緒に詳細まで検討し作り上げた作品です。
1961年にハーバード大学に寄贈された後も長きに渡りガーデンの維持保存がなされてきています。

見学スタート、バックヤード的なルートには竹林がありました
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メインガーデンに入る前に建物に付随した小さなガーデンを見学しました。秘密の庭と言うほどではないのですが、階段を上がらないと存在がわからない屋上庭園です

階段を上がり・・・
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美しくデザインされた人工地盤の庭、薬草を囲んだ頃のデザインを思わせます
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下を見下ろすとメインヴィラの側面です
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ガーデンの見学は基本的に未公開、完全予約制(ガイド付グループ)で曜日も時間も設定されます。
http://itatti.harvard.edu/i-tatti-glance/visitor-information
12歳未満の小人は見学不可ですが、今回は日本から訪問ということで特別に娘も一緒に見学を許可されました。
撮影は自由ですが、ブログやフェイスブックなど以外の記事、雑誌掲載は不可とのことでしたので、このブログの画像へのアクセスはご遠慮ください(今までもブログ内の画像については同様のお願いをしていますが)。

メインのガーデン→次回に続きます。
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by ciaosae | 2012-09-20 11:09 | GIARDINO(ガーデン) | Trackback | Comments(0)
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