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Studio Landscape

過去の記事の抜粋(一部引越し)をします

JDN26 トスカーナのランドスケープオフィス事情-9
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/toscana/26/

トスカーナ地方のシエナを拠点にランドスケープデザインを営む夫婦のオフィスを紹介します
Citera Studio Associato(チテラ ストゥディオ アッソチアート)
http://www.citerastudio.com/

南イタリアのBali(バーリ)出身の建築家Vito Depalo(ヴィート デパーロ)氏とRiccardina Burdo(リッカルディーナ ブルド)氏によるユニットです。2人は出身地も同じ、歩んできた道も一緒のとても信頼しあうパートナーです。ふたりの子供をもつご夫婦、家族として仕事仲間として、共有する時間がたくさんあります。
2人が事務所を立ち上げたのは1990年、それ以前Vito氏はシエナ市の職員として都市計画や公共の緑に関わっており、独立した今でも町のアドバイザーとして活躍中です。Riccardina氏はある事務所でシエナの重要な中世の城壁に隣接する緑の公園保存計画に携わっていた経歴があります。
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作品の一部をご紹介します
■別荘+ワイナリー■
個人邸ですが、有名なブルネッロワイン(Brunello di Montalcino)が試飲できるワイナリーです。
プール付の広いガーデンを兼ね備え、トスカーナの丘を一望できる贅沢な敷地です
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■高齢者介護施設■
この種の施設がシエナの歴史保存地区に隣接するということは、これまで町の中に高齢者施設が無かったことからも大変重要なことでした。施設を包む広い緑地は高齢者や患者さんの運動能力や精神を少しでも取り戻す場でなければならないとの印象を受けました。既存の森の再生、散策路や花壇、畑、建物の近くには香り豊かなハーブガーデン、食堂から直接アクセスできる屋上庭園、特にアルツハイマー病棟周りは緑による明確なエリア分けと専用の庭を計画しました。
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この春(2012)、彼らの案内で見学をしてきました。その時の模様は次回改めて載せたいと思います。


■南イタリアの広場計画■
国内ではレベルの低い町として認識されているエリア、元は車中心の都市計画であったため自然に触れる場所、公園や広場、歩道すら殆ど無く、治安が非常に悪く犯罪が多い地域での整備は大変難航中だということですが、翌年無事完成しました。
完成写真はまた後日改めて取材をしたいと考えています。
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設計事務所の詳しいご紹介の続きはこちら→ JDN26
事務所の名前の由来や彼らがデザインしたロゴについても詳しくお話を聞いています。